屋根工事コラム

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一般家屋の屋根に関する基礎知識(その2 屋根の勾配について)

屋根の角度=勾配について知らなければならない理由

屋根の傾斜のことを「勾配」といいます。

傾斜(角度)が急な順に、急勾配・並勾配・緩勾配と呼ばれているのですが、それぞれに特徴があります。


ここでは勾配の計算法、各勾配の違い・特徴・メリット・デメリットをお伝えするとともに、「なぜ勾配の特徴を知っておく必要があるのか」という点についてもご紹介したいと思います。


勾配の計算方法や、急勾配・並勾配・緩勾配の定義

急勾配・並勾配・緩勾配には計算法や定義があるのですが、業者の方でもない限りあまり詳細を知る機会はありません。


せっかくですので、屋根の勾配とはどのように求められ、定義付けされているのか簡単にご紹介しておきます。


屋根の勾配の表し方はいくつかありますが、中でも尺貫法勾配(寸法勾配)といって、「寸」という値で表されるものが一般的です。

「寸」は、水平方向水平距離10寸に対しての高さで求めます。





このときの高さが何寸あるかによって、急勾配・並勾配・緩勾配というように定義付けられています。


急勾配・並勾配・緩勾配の違い・特徴・メリット・デメリットを押さえておくべき理由

ここまで詳しく理解しておくのは難しいかもしれませんが、まずはご自宅の屋根がこの3つのうちどの勾配に属するのか、という程度までは知っておく方が良いでしょう。


勾配を知ることで、たとえば家を建てる際、何を優先するかで選ぶ勾配も変わりますし、既に勾配の決まっている屋根の修繕を行う場合何に気をつけるべきかという点も変わってくるためです。


では、事項より各勾配の特徴・メリット・デメリットについて実際にみていきましょう。


急勾配は雨漏りリスクを減らすが耐風性が落ちる

急勾配の屋根とは6寸勾配以上の屋根を指します。


傾斜のきつい「急勾配」の屋根には、デザイン性があり、雨漏りのリスク軽減ができるというメリットがあります。


デザイン性に関しては好みが分かれるところではありますが、一般に勾配がある方が建物とのバラスは取りやすいといわれています。


雨漏りリスクの軽減に関しては、何となく想像が付くかもしれませんが、勾配がきつい分、雨水が屋根を滑り落ちる速度が速くなり、屋根に留まる時間を減らすことができるためです。


しかし反面、コスト面と耐風性の面におけるデメリットもあります。


屋根は、勾配がきついほど面積が広くなります。面積が広いのですから、当然使用する屋根材なども多くなります

また、傾斜がきつい分職人さんが作業するのも大変で、その分人件費がかかることもあります。これが、コスト面でのデメリットです。


もうひとつのデメリットは耐風性です。

角度が付いている分、台風や突風などの風に強い影響を受けてしまいます

そのため、台風の多い地域には向いていないといわれています。


他にも、屋根裏スペースを作りたいという場合、急勾配の方がスペースを広く取れるというメリットもあります(ただし天井高が高すぎると「屋根裏」ではなく「部屋」としてカウントされますので容積率などにご注意ください)。


緩勾配は耐風性を上げるが雨漏りリスクが上がる

次に傾斜のある並勾配より先に、一番傾斜がなだらかな緩勾配についてご説明します。


緩勾配の屋根とは3寸勾配以下の屋根を指します。


緩勾配の屋根は、急勾配の屋根のメリット・デメリットの裏返しと考えると分かりやすいでしょう。


屋根面積が小さく傾斜がなだらかな分、資材費や人件費などのコルトを抑えられるほか、風の影響を受けにくいというメリットがあります。


しかし、雨水がはけにくく、雨漏りのリスクが高まります

そのため、雨漏りを防ぐためにガルバリウム鋼板など使える屋根材を限定しなければならないことがあります。


デザイン性に関しては前述の通り人それぞれ感じ方は異なりますが、緩勾配であることを活かしたデザインにするなど工夫が必要なケースもあります。


並勾配は最もスタンダートで多くの項目における及第点を満たす

最後に、並勾配です。

緩勾配の屋根とは3~5寸勾配程度の屋根を指します。


ここまでである程度予想がつく通り、並勾配の屋根はほぼ全ての点において及第点を獲得することができると言えるでしょう。


あえてデメリットを上げるとすれば「普通過ぎてつまらない」「突出したメリットはない」という点でしょうか。


設計前の方は、どんなデザインの屋根を選ぶべき?


こんな希望はありませんか?

例えば家を建てる際、次のように様々なご希望があると思います。



・デザイン性を重視したい

・台風が多い地域なので耐久性が第一優先

・建築コスト、ランニングコストを抑えたい

・広い屋根裏部屋を確保したい

・使いたい屋根材が決まっている


ご紹介してきたように、屋根の勾配には特徴・メリット・デメリットがあります。

それぞれのご希望に応じて、勾配の特徴を活かしたチョイスをすることが大切なのです。


既存屋根の修繕予定の方は、何に注意すべき?

メンテナンスや修繕、リフォームのご予定がある方も、ご自身の家の屋根の勾配に気を配る必要があります。


たとえば、もともと緩勾配の屋根の方の場合、瓦をのせることで雨漏りのリスクが高まることがあります。

いくら「瓦にチェンジしたい!」とお考えであっても、金属製の屋根材を選ぶように業者から指摘される可能性が高いでしょう。

屋根の勾配に合わせた修繕計画を立てることも大切ということが分かります。


屋根の勾配ごとの特徴把握は、業者選定にも役立ちます

このように、普段あまり意識することのない屋根の傾斜にも、実は大きな意味があります。


その特徴をしっかりと把握しておけば、たとえば「業者に不自然な提案をされている?」といったことにも気が付けるかもしれませんし、「ここが不安だから確認してみよう!」といった課題発見につながるかもしれませんね。


当協会では、屋根に関する皆様のお悩みを受け付けていると共に、専門スタッフによるアドバイス、当協会が認定している登録優良業者による現場調査や修繕委計画やお見積の作成も承っております。


どうぞ、お気軽にご相談ください。

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