【屋根材の種類】特徴・価格を一覧比較でスッキリ総まとめ!リフォームの参考に!

2018.12.19

屋根材の主流は?種類別に比較してみました

これから家を建てる方、リフォームを考えている方、メンテナンスの予定がある方、どんな屋根材を選ぶのが良いでしょうか?
それぞれの特徴、メリット・デメリットをご紹介しておりますので、お住まいの地域やお好み、予算に合わせてご検討ください。


屋根材は、4つの大分類に分けることができます。

屋根材は次の4種類に大きく分類されます。


1、スレート系(化粧スレート、天然スレート)
2、金属系(トタン、ガルバリウム、銅板屋根 など)
3、セメント系(セメント瓦、コンクリート瓦)
4、粘土系(日本瓦)


しかし、例えば瓦の中にも「粘土瓦」や「セメント瓦」があり、単純には分類できないことも多く、混乱をしてしまっている方も多いようです。
そこで本記事では、この4分類で説明するのではなく、「実際に使用される屋根材の名称(瓦、スレートなど)」にフォーカスして、それぞれの特徴、メリット・デメリット、参考価格などについて解説しております。


屋根材の種類一覧!性能や特徴、価格の比較

【本記事で紹介している屋根材一覧】
・スレート(化粧スレート)
・瓦(粘土瓦、セメント瓦)
・ガルバリウム鋼板
・トタン
・銅板屋根
・陸屋根


表組み

→ 表組みをクリックで拡大します
では、順に代表的な屋根材について見ていきましょう。


スレート(化粧スレート、天然スレート)

スレートは古くから利用されている最もポピュラーな屋根材のひとつです。
化粧スレートの他に、天然石を利用した天然スレートという高価なスレート材もあります。
こちらは国内での普及はあまり進んでいませんので、ここでは化粧スレートについてご紹介します。


化粧スレート

屋根写真

化粧スレートは、セメントに繊維材を混ぜて人工的につくった2mm厚ほどの屋根材です。
カラー展開が豊富で、設計がしやすく、軽量であるため爆発的な人気を誇りました。
しかし、普及当時のスレートには強度を出すためにアスベストを混ぜているものがほとんどでした。
スレート材はもともとそれほど耐久性が高い屋根材ではありませんが、アスベストはスレート材の強度を高める意味で大きな役割を担っています。
しかしアスベストによる健康被害が報告されたことで2004年にはアスベストの使用は禁止されました。
現在はアスベストを含んだ屋根材は販売ができませんが、その分強度が落ちているといわれており、利用頻度は大きく減ったといわれています。
※「カラーベスト」「コロニアル」という言葉を目にすることがありますが、これはスレートの商品名です(シェアや人気度の高さから代名詞として使われているケースがあります)。


●化粧スレートの耐用年数
20~25年
※7~10年をめどに塗装を行えば、寿命を延ばせることもあります。


●化粧スレートの特徴(メリット・デメリット)
【化粧スレートのメリット】
・施工がしやすく扱える業者が多い(最も普及率が高い屋根材と言われている)
・安価でありながら、色のバリエーションが豊富なことで人気
・軽量である
・耐熱性や耐火性が高い
【化粧スレートのデメリット】
・割れやすい
・アスベストが禁止されてから強度が落ち、利用例が減っている
・耐用年数が比較的短い
・塗装メンテナンスが必要(コケやカビが発生しやすい)
・異なる成分が混ざり合っていることで劣化が起こりやすい


●化粧スレートの参考価格
平米単価 約4000~8000円


●化粧スレートのメンテナンス方法
大きく分けると3つのメンテナンス方法があります。


・塗装によるメンテナンス
7~10年目に行います。塗装は2回が限度と考えておきましょう。
塗装工事は「工事」といっても修理の側面はほとんどなく、雨漏りの補修などには向いていません。あくまでもメンテナンスの側面が強いということを覚えておきましょう。


・カバー工法(重ね葺き)
既存の屋根の上から、新しい屋根材を載せる方法で、施工費を抑えることができます。
アスベストを含んだスレートの場合に推奨されやすい方法です(既存のアスベスト混スレートをはがす必要がないため、飛散や処分費を抑えられる)。
ただし、屋根が二重になるため重量が増え耐震性に影響が出ることがあります。


・葺き替え
 既存の屋根材を全てはがして、新たな屋根材を載せる方法です。
 工事規模が大きいため、工費は高くなります。
 また、アスベストを含むスレートの場合、飛散しないように特別な処理や処分が必要となりますので、更に費用が高くなるケースがあります。
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瓦(日本瓦、洋瓦、セメント瓦など)

冒頭でもお伝えしたように、ひとことで瓦と言っても素材は様々です。
代表的なのが、粘土を焼いて作る粘土瓦(日本瓦・洋瓦)や、セメントなどを原料としたセメント瓦です。


粘土瓦(日本瓦・洋瓦)

粘土瓦

多くの日本人が「昔ながらの瓦」といわれてイメージするのが、日本瓦でしょう。
時代と共にフランスやスペイン式の洋瓦も使われる頻度が増えてきました。
これらは粘土を焼いて作った瓦で、厚みや重量があるため非常に耐久性があります。
反面、その重量がゆえに「地震に弱い」と言われることも多い屋根材です(しかし実際は、瓦の問題ではなく、建物の耐震性の問題との結論付けが有効視されています)。


●粘土瓦(日本瓦・洋瓦)の耐用年数
50~100年
※瓦の下に敷かれている防水層が経年劣化するため、屋根そのもののメンテナンスは必要


●粘土瓦(日本瓦・洋瓦)の特徴
【粘土瓦(日本瓦・洋瓦)のメリット】
・耐火性、耐熱性、遮音性が高い
・非常に高い耐久性である(100年以上持つことも)
・必要な部分だけのメンテナンスも可能(1枚単位で交換ができる)
【粘土瓦(日本瓦・洋瓦)のデメリット】
・重量があるため古い家など耐震性に問題がある住宅には向かない
・割れやすい
・飛散する可能性がある
・職人が減ってきている(施工できる業者が少ない)


●粘土瓦(日本瓦・洋瓦)の参考価格
平米単価 約6,000~12,000円


●粘土瓦(日本瓦・洋瓦)のメンテナンス
耐久性は高いですが、瓦の下に敷かれている防水シートなどのメンテナンスが、約25年~30年スパンで必要です。
1枚単位での交換もできますので、「数枚が割れてしまった」という場合にはその部分だけの瓦交換もできます。
屋根全体のメンテナンスとしては、以下の2つのパターンがあります。


・葺き直し
既存の瓦をいったんはがし、防水シート(ルーフィング材)や下地のメンテナンスを行い、元の瓦を戻します。
既存の瓦の処分費や、新たな瓦罪の費用が不要になりますので、施工費を抑えることができます。
耐久性の高い粘土瓦ならではの施工方法です。


・葺き替え
既存の瓦は全て撤去・処分し、新たな瓦を設置する方法です。
古い瓦の処分費が必要になります。
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セメント瓦

セメント瓦

セメントと砂が原料の屋根材です。
「瓦」といっても、日本瓦のような形状だけではなく、色も形もバリエーションが多いのが特徴です。
耐用年数は粘土瓦には及びませんが、価格が安いため導入しやすい瓦として知られています。
ただし、塗装で仕上げているので、塗装によるメンテナンスが定期的に必要です。


●セメント瓦の耐用年数
約30~40年
※定期的な塗装メンテナンスを行うことで寿命が延びることがある
※防水シートや下地材のメンテナンスが必要かどうか定期的なチェックは必要


●セメント瓦の特徴
【セメント瓦のメリット】
・瓦の中では低コストの部類に入る
・粘土瓦よりは軽量である
・衝撃に強く耐用年数が比較的長い
・耐火性が強い
・形状や色のバリエーションが多い(和風・洋風など様々に対応)
・必要な部分だけのメンテナンスも可能(1枚単位で交換ができる)
【セメント瓦のデメリット】
・屋根材としては重量があるため古い家など耐震性に問題がある住宅には向かない
・塗装メンテナンスが必要(メンテナンスを怠ると割れやすくなる)
・飛散する可能性がある
・防水性が低い


●セメント瓦の参考価格
平米単価 約6,000円~


●セメント瓦のメンテナンス
1枚単位での交換もであり、必要な部分だけの瓦交換も可能ですが、10~15年スパンでの定期的な塗装工事が必要です。
塗装を怠ってしまうと、劣化が進み、割れやすくなってしまいます。
また、これとは別に定期的に下地材のメンテナンスも必要です。
屋根全体のメンテナンスとしては、葺き替えを行うのが一般的です。
この際、瓦ではなくスレートやガルバリウム鋼板に変更することも珍しくはありません。
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ガルバリウム鋼板

ガルバリウム瓦
(参照:JFE鋼板株式会社)

非常に薄く軽量であることが大きな特徴です。
スレート材にアスベストを使えなくなってから、ガルバリウムの利用頻度が急激に増えました。
加工がしやすいため、スレートのような趣~瓦のようなデザインまで自在であり、さらに金属系の素材でありながらトタンなどと比較すると非常に耐用年数が長いのも特徴です。


●ガルバリウム鋼板の耐用年数
30年程度(自然石粒仕上げの場合、40~50年程度)
※一般的に塩害地域や工業都市などではこれより短くなる
※防水シートや下地材のメンテナンスが必要かどうか定期的なチェックは必要


●ガルバリウム鋼板の特徴(メリット・デメリット)
【ガルバリウム鋼板のメリット】
・非常に安価で経済的
・耐用年数が長い
・薄くて軽量であるためカバー工法にも最適
・加工がしやすいため、様々なデザインに対応できる
・金属製の屋根にしてはサビに強い
【ガルバリウム鋼板のデメリット】
・断熱性が低い(金属屋根のそのものの弱点)
・防音性が弱い(金属屋根のそのものの弱点)
・傷が入りやすい
・適切な施工をできる職人が少ない
・カバー工法によって、弱点を克服することは可能だが、新築時や葺き替え時には特殊加工(自然石粒仕上げなど)が必要であり、コストがかかる


●ガルバリウム鋼板の参考価格
平米単価 約5,000~6,000円


●ガルバリウム鋼板のメンテナンス
・塗装の有無に限らず
 耐用年数は30年ほどですが、下地などのメンテナンスが10年を目安に必要です。
・塗装有の場合
 塗料の耐用年数に応じた塗装工事が必要です。
・無塗装の場合
 屋根材がむき出しなので、変色や劣化などの不安があります。定期調査を行う必要があります。
 下地調査の際に併せて確認してもらうようにしましょう。


【長持ちさせるポイント】
長持ちさせるためには、1年に1回ほどのスパンで水をかけるなどの定期ケアが必要です。
ただし、自分で屋根に上ることは危険ですので、業者に行ってもらうようにしましょう。
また、高圧洗浄は薄いガルバリウム材にとってはへこみなどの原因にもなりますので、使用しないようにします。
※海に近い場合や、酸性雨の多い地域では3ヶ月以内にケアを行う方が良いでしょう。


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トタン屋根

トタン屋根

安価で施工がしやすいのがトタン屋根の特徴ですが、その反面耐久性が低く、雨音による騒音、夏場の暑さなどの問題も抱えています。


●トタン屋根の耐用年数
10~20年


●トタン屋根の特徴(メリット・デメリット)
【トタン屋根のメリット】
・安価
・施工に手間がかかららない
・継ぎ目が少ないため雨漏りをおこしにくい
・非常に薄くて軽量(耐震性へ影響が及びにくい)
【トタン屋根のデメリット】
・サビやすく、放置すると破損してしまう
・防音性が低い ※雨音が住宅内に伝わりやすい
・断熱性が低い ※室内の温度が上昇しやすい
・定期的に塗装などのメンテナンスが必要
・デザイン性の低さを指摘する人が多い


●トタン屋根の参考価格
平米単価 約4,500円~


●トタン屋根のメンテナンス
サビやすい素材であるため、メンテナンススパンは短めとなります。
穴が開いてしまった場合はカバー工法や葺き替えを行いますが、この場合、同じトタンではなく、ガルバリウム鋼板やスレートに変更するケースが主流です。
具体的には次のようなメンテナンス方法があります。
・塗装
 サビのある部分の処理(研磨・サビ取りなど)を行い、塗装で仕上げる修理です
・部分張り替え
 破損した部分に新しいトタン材を張り付ける補修方法です
・カバー工法(簡易)
 既存のトタンはそのまま残し、防水シート(ルーフィング)や調湿シートを上から張ります。
 その上にトタンと同じ瓦棒の屋根材(トタン・ガルバリウム鋼板)を載せる方法です。
 非常に低コストで施工することができます。
・カバー工法
 既存のトタンはそのまま残し、野地板(コンパネ)・防水シート(ルーフィング)を上から張ります。その上に、新たな屋根材を載せる方法です。
・葺き替え
 既存のトタンを全て撤去し、新たに防水シート(ルーフィング)を張り、新たな屋根材を載せます。既存のトタン撤去・処分費用などが必要となります。
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銅板屋根

銅板屋根

非常に耐久性に優れた屋根材です(一般的な板金屋根に比べ頑丈であり、瓦と同程度の耐久性があるとされます)。
主に神社仏閣などで取り入れられている屋根材であり、一般の家庭での採用は少ないといわれています。


●銅板屋根の耐用年数
約50~60年


●銅板屋根の特徴(メリット・デメリット)
【銅板屋根のメリット】
・耐久性が高い(非常に丈夫丈)
・軽量
・メンテナンスの頻度が極めて少ない
・塗装などの定期メンテナンスがほとんどいらない
 ※緑青(ろくしょう)といって、銅が自然に青緑色に錆びる色合いを利用できる(内部まで錆びてしまうことはほとんどない)
【銅板屋根のデメリット】
・非常に高価である
・防音性がやや低い
・一般家庭での利用が少ない(施工できる業者が少ない)


●銅板屋根の参考価格
平米単価 20,000円前後


●銅板屋根のメンテナンス
耐久性は高いですが、瓦の下に敷かれている防水シートなどのメンテナンスが、約25年~30年スパンで必要です。
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陸屋根

陸屋根

陸屋根とは、屋上タイプの屋根形状の事であり、屋根材のことではありません。
しかし、新築の場合、デザインを決定するうえで陸屋根を検討している方も増えているため、ここでは、代表的な防水方法についても取り上げます。
陸屋根は一般的な三角屋根とは違い傾斜がほぼありません。そのため防水性や水はけを考慮した施工をしなければなりません。


●陸屋根の耐用年数
防水材料の防水性能によって耐用年数が異なります。
・アスファルト防水 約15年
・改質アスファルト防水 約15年
・塩化ビニールシート 約15年
・ゴムシート 約10年
・ウレタン樹脂 約5~7年
・エポキシ樹脂 約5~7年


●陸屋根の特徴(メリット・デメリット)
【陸屋根のメリット】
・屋上スペースを広く確保できる
・ベランダの代わりに利用したり、ガーデニングや太陽光発電の設置を行うなど幅広く活用しやすい
・一般的にメンテナンスの際に足場を組む必要がない(工期・工費の短縮にもつながる)
・居住空間が広くなる
【陸屋根のデメリット】
・一般的な三角屋根に比べて水はけや排水性能が低いことが多い
・屋上直下にあたる、最上階の室温が上がりやすいことがある


●陸屋根の参考価格
防水工事の平米単価 約7,000~10,000円


●陸屋根のメンテナンス
「塗る」か「貼る」あるいはその「複合」の、いずれかになります。
・塗るタイプ(=塗膜防水)
液状の防水材を屋上に塗り、防水幕を作る防水方法です。
通常、既存防水材をはがさず上から施工することができます。
単純な工事であるため、比較的短期間で安価に施工できるのが特徴です。
(代表的な防水材:ウレタン、エポキシ樹脂)
・貼るタイプ(=シート防水)
シート状の防水材を貼る方法です。
コストは高いですが防水性能の高さ見栄えのよさ、既設防水材へ対応できることなどから選ばれることも多いです。
(代表的な防水材:塩化ビニールシート)
・複合タイプ(=アスファルト防水)
防水材を塗る・貼るを合わせた方法です。
比較的高価ですが、耐用年数は長く、 メンテナンス回数が減らせます。
(代表的な防水材:アスファルト防水、改質アスファルト防水)
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希望デザイン・気候などに合わせ、最適な屋根材を選択しましょう!

カラーやデザインといった見た目のおしゃれさ、雨漏り防止や気候に合わせた素材といった性能の高さなど、求めるものや優先すべき順位などによって、選択すべき屋根材は様々です。
また、新築時のイメージだけではなく、メンテナンスの手軽さや頻度、費用なども考慮しておく必要があります。
大切なのは、「最適な屋根材は何か」はご家庭ごとに違うということです。
ぜひ、本記事をご参考の上、楽しくご選定ください。
もちろん「素人なので分からない」「適切なアドバイスをもらいたい」という方は、お気軽にご相談ください。
当サイトを運営している『一般社団法人日本住宅工事管理協会』は客観的な立場からご相談者様のお悩みに対してアドバイスを行っている第三者機関です。
ご希望の方には、お住まいの地域やご希望の屋根材に合わせ、最適な業者のご紹介も可能です。当協会からのご紹介業者は、当協会が定める基準をクリアした優良業者のみですので、安心してお問い合わせください。


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