雨漏り原因と修理方法! 屋根材別で解説

2017.12.19

雨漏りを防ぐために知っておきたいこと

日本の住宅にはスレート、瓦、金属などの屋根材が使われていますが、この屋根材の種類によって、雨漏りの原因は異なります。

普段から屋根を確認する方は少ないと思いますが、定期的にご自宅の屋根を確認して異変が起きていないか確認しておくことをお勧めします。

当協会に「雨漏り修理したにもかかわらず、雨漏りが止まらない」という相談をよくいただきます。
実は雨漏り工事を行ったけど雨漏りが改善されなかった事に悩まれている方は意外と多いのです。
その原因さえ判明すれば改善できますが、 雨漏りの原因を見つけだし、正しく対処することは簡単にはできません。雨漏りに詳しい職人さんに見ていただくことが重要です。



今回は屋根材の種類ごとに雨漏りの原因をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

雨漏りの直接原因

屋根からの雨漏りの場合、原因と考えられるのは次の6点です。

①.棟板金の浮き

②.屋根材のひび割れ

③.屋根材の浮き

④.コーキングの剥がれ

⑤.漆喰の崩れ

⑥.谷樋、雨仕舞の不備

雨漏りは一般的にルーフィングシート(下葺き材・防水シート)の劣化が主な原因で、上記の6点はルーフィングシートの劣化に繋がるものです。

これらの状況を目視等で確認することができたら、雨漏りが起こっている可能性がありますので注意をするようにしましょう。
しかし、雨漏りの原因の特定はプロでも難しいので、詳しい職人さんに依頼することが重要です。



戸建て住宅の雨漏りを防ぐためには二つの対策(一次防水、二次防水)を行います。

一つ目は屋根本体、板金処理の雨仕舞などの水の流れを読み、雨が建物内部に浸水しないように排水を図ります。(一次防水)

二つ目は屋根本体だけで完全に雨水を防ぐには、限界があり、逆流した雨水は屋根の隙間から侵入してしまいます。
そこでルーフィングシートを屋根本体の下に敷きます。
最終的にルーフィングシートが屋根の雨漏りを防ぐということになります。(二次防水)

つまり雨漏りは、ルーフィングシートの劣化等による破れが原因とも言えます。

10年前後でスレート屋根の劣化、雨漏りが起こりやすい

豊富なカラーで瓦と違い軽いことが特徴のスレート材ですが、軽いためにどうしても雨風の影響を受けやすいです。
そのため、およそ10年前後で、スレート部分の浮きや割れ・棟板金の剥がれ・苔の発生などの症状が現れます。

スレート部分の浮きやひび割れ

スレート部分は温度変化によって伸び縮みを繰り返すことで劣化が進みます。劣化した状態で強風や地震などで振動、衝撃が加わることで、浮いたりずれたりして隙間ができ、そこから雨水が浸入して雨漏りが起こります。

また、浮いた状態のスレート部分に強風が吹くと、スレート自体を破損させて雨漏りが発生する危険性が高くなります。

屋根材が浮いている場合、屋根材の撤去をして新しい屋根材を再度設置する必要があります。
板金の下地になっているヌキ板や浅木も撤去する必要がある場合があります。
撤去後処理を行い、新しいヌキ板や浅木を設置します。
屋根材の固定を行っていたビスや釘は錆ているものが多いため、新しいビスか釘を設置するようにしましょう。

屋根材を設置した後はコーキング処理を行い屋根の修理が完了です。



棟板金の剥がれ

スレート部分を留めている棟板金は釘によって固定されています。しかし、釘も年数に伴い、錆などで劣化して緩んでしまいます。

この状態で台風などの強風が吹くと、棟板金が剥がれたり破損したりする可能性が高くなり、剥離・破損するとその部分から雨水の浸入を許し、それが雨漏りへと繋がります。

修繕はひび割れしているスレートを部分的に撤去することから始めます。
撤去したスレートはコーキング剤などを使い割れている箇所を修復します。
ひび割れを修復後は元の位置に戻して屋根の修理が完了です。

※注意点

屋根材のひび割れが飛来物などの原因でない限りこの修繕方法はお勧めできません。
劣化によりひび割れが起こっている場合、他の箇所も同様にひび割れを起こす可能性が極めて高いためです。



コーキングの剥がれ

コーキングは経年劣化や強風や地震などの振動、衝撃が原因で剥がれることがあります。

コーキングが剥がれた箇所から雨水が浸入してきて雨漏りが起こりやすくなります。

コーキングの剥がれを修理する際は剥がれた場所をきれいに掃除し、プライマーやシーラーといったコーキング用の接着剤を塗ります。
プライマーやシーラーを塗ったあとにコーキングを上から下に充填していきます。
コーキングを広範囲に行いすぎると雨水が正常時とは違った流れ方をしてしまい、新たな雨漏りの原因になってしまうので注意が必要です。



苔の発生

スレート材は劣化して塗装が剥がれてしまうと、苔が生えやすくなります。
苔が生えてしまうと、外観が損なわれるだけなく、屋根の防水効果を低下させることに繋がり、結果として雨漏りを引き起こしてしまいます。
そのため、早期に塗装し直した方が良いでしょう。

瓦屋根の劣化、雨漏り

日本の伝統的な屋根材である瓦は、他の屋根材よりも耐久性に優れ、風に強いという特徴があります。
しかし、重量がある分どうしても地震などの揺れには弱いです。

瓦のズレや浮き

地震などによって建物に揺れが加わることで瓦がズレたり、浮いてしまう場合があります。
瓦が浮いたりずれたりしまうことで、スレート材同様にその隙間から雨漏りが発生してしまう恐れがあります。
そのため、地震が起きた後などには浮きやずれがないかを点検し、瓦工事を依頼することをご検討ください。

屋根材のひび割れと同じように瓦屋根も瓦の割れやひび、ズレによって雨漏りが発生します。
ズレが発生した場合、正しい位置に直し、割れたり、ひびが入っている場合、新しい瓦に交換することが必要です。
スレートなどの屋根材とは異なり交換は既存の瓦と新しい瓦の交換のみでできるため比較的容易に修理することができます。



漆喰の劣化

漆喰は主に瓦屋根の上段部分に見ることができる白い部分のことで、瓦と瓦の接着剤の役割を果たしています。

漆喰は接着剤としてだけではなく雨が進入してくるのを防ぐ役割を担い、漆喰が劣化して崩れてしまうと雨が進入して雨漏りの原因となってしまいます。
このような状態になると瓦を固定する力が不安定になり、瓦の浮きやズレから生じる隙間から雨水が入り込み、雨漏りへと発展する危険性が高まります。

漆喰崩れの修理は今ある漆喰すべてと漆喰の奥にある葺き土の一部を取り除く必要があります。
既存の漆喰を取り除いたあとは雨水の流れを考えて葺き土と漆喰を塗りこんでいきます。漆喰は比較的劣化しやすい場所なので注意が必要です。

金属屋根の劣化、雨漏り

トタンやガルバリウム鋼板、ステンレス、アルミなどの金属板を利用した金属屋根は、軽量で耐久性・耐火性に優れており、加工がしやすい屋根材です。
その反面、軽いためにスレート材同様に台風や突風などの風の影響を受けやすく、また金属であるため、経年劣化したところに雨が降ると錆やすくなる可能性があります。

剥がれや浮き

金属材もスレート材同様に頂上に棟板金を設置して屋根材を留めていますが、経年劣化してしまうと剥がれ、浮きが多くなります。

また棟板金の剥がれ、浮きが発生し不安定になったところに強風、振動が加わると金属材が破損する場合もあります。
このように剥がれ、浮き、破損が発生した箇所から雨水が浸入し、下地が腐食してしまうことで雨漏りに発展してしまいます。



金属材は劣化して塗装の防水効果が失われてしまうと、錆やすくなってしまいます。
錆をそのまま放置し、酸化が進むとやがて穴が空き、そこから雨漏りが起きてしまいます。
そのため、錆が発生した場合は早めに塗装することが大切です。

樋の不備やつまり

樋(とい)の不備やつまりは枯葉などのごみが詰まっていることが多いため樋の掃除を行うことで状況は改善されます。
ただし、施工時のミスや劣化などが原因と考えられる場合、取替えや再設置を行う必要があります。

大切な家を守るために日々の確認を

屋根は決して目立つ存在ではありませんが、雨・風・日光から家を守る大切な役割を担っています。

自身で定期的に屋根を見ていても、経験豊富な職人による診断には敵いません。
少しでも異変を感じたらすぐに業者へ相談するようにしましょう。

劣化状態、雨漏りの原因は屋根材によって異なります。
重要なのは、劣化状態と屋根材ごとのメンテナンスを合わせて確認するという事です。
まずは定期的に屋根を見る習慣をつけ、早期の修繕、メンテナンスを行うようにしましょう。

雨漏りは経験と知識が重要ですので、屋根業者を選ぶ際には充分に注意して、最適な業者を選ぶようにしましょう。

「どの屋根業者に依頼すれば分からない」という場合は、当協会の優良会員業者様をご紹介することも可能ですので、一度お問い合わせください。

お電話でのお問い合わせはこちら0120-010-015屋根のご相談は何でもお気軽にお問合せ下さい。

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