大きな地震の後に注意して頂きたいこと【屋根・住宅】の被害について

2016.04.15

こちらの記事の内容は、被害の大きかった地域には対応しておりません。
被害の大きかった地域に関しては、
避難や身の安全の確保を最優先に行ってください。

今回の熊本県での地震で被害に遭われた方へ心よりお見舞いを申し上げますと共に、被災地の1日も早い復旧・復興をお祈り致します。

「災害発生時の対処」「地震後に知っておきたいこと」などについて当協会からお伝えできる情報をお届けいたします。

始めに結論を記載しておきますので、取り急ぎご確認ください。


 □ 明らかに被害が出てしまっている場合は、早急に業者などに相談をする

 □ 被害がなさそうな場合でも、築年数・屋根の状態・躯体などに
   問題がないか確認する

 □ 雨漏りが潜んでいないかチェックをする

 □ 太陽光パネルを設置している人は発電量に変化がないか確認する

 □ 悪質な訪問販売に警戒する

今すぐ注意したい、住宅被害

古い家はご注意ください:既に住宅被害が報告され始めています

まだ、具体的な被害状況ははっきりしていませんが、
大きな災害の時に倒壊する住宅の多くが古い家です。

古い家とは、具体的には1981年以前を指します。
ここを境に倒壊のリスクが高まるのは、
この年に耐震基準の大きな改正が行われたためです。

更にその10年前1971年にも基準が改正されています。
つまり、古い建物であるほど、耐震性が低いと考えられるのです。

住宅の耐震性の鍵を握るのは、その骨組みや構造、つまり躯体の強さです。
ですから、耐震性が低いということは、躯体の耐震性が足りないということです。

躯体の耐震性が弱ければ、仮に軽い屋根材であっても倒壊の危険性は充分にあり得るのです。

ですから、余震が続いている状態で家の中に入ることは大変危険です。

今後も瓦屋根が飛散してくる可能性があります

古い住宅では、瓦屋根を使用しているケースが多いです。
今回の地震でも、地面に瓦が散乱している映像をご覧になった方も多いと思います。

瓦屋根の取り付け方法はいくつかありますが、
昔の住宅の多くは「土葺き」といって、屋根の上に乗っているだけの状態です。

この状態の瓦は、落ちやすいといわれていますが、
これはわざと落ちるようにしているという側面もあります。

瓦は他の屋根材と比べると重たい屋根材です。

前述の通り、昔の住宅は耐震性が高くはありませんでしたから、
重量のある瓦がぴったりと屋根にいくっついていると、倒壊のリスクが高まるため
あえて落下しやすいような固定方法にしているともいわれているのです。

そこで充分に気をつけていただきたいのが、余震です。
瓦屋根の住宅の付近を歩いているときに余震が来ると、瓦が飛んでくる可能性があります。

脱出口の確保を:歪みや家具などで塞がれることで扉が開かなくなることも

脱出口は確保できていますか?

地震が発生すると、扉が歪んで開くなったり、
タンスなので家具が倒れて扉を塞いでしまうことがあります。

特に、マンションなどでは歪みが起こることが多いといわれています。

中高層階などから脱出できない状態はとても危険ですので、
必ず脱出口の確認と確保をしておきましょう。

無理は厳禁!タンスが倒れる・食器棚が開かなくなる

地震でタンスが倒れたり、食器棚の扉が歪んで開かなくなることがあります。
余震がいつ起こるか分からない状態で無理にタンスを起こそうとして近づくのは危険です。

また、食器棚の中では既に中で食器類が傾き、散乱している可能性があります。
扉を開いた途端に割れたグラスなどが飛び出してくる恐れがありますので注意してください。

今は目に見えていない住宅被害や今後起こり得る被害もあります

家が歪んで雨漏りがおこる

大きな揺れが原因となって、家が歪んでしまっている可能性があります。
今は大丈夫でも、そのうちに雨漏りがおこってくる危険性があります。

くり返しにはなりますが、特に古い住宅では注意が必要です。

余震が来るたびに家が揺れ、屋根にも大きな負担がかかってしまいます。
そのたびに何かしらの隙間や歪みが生じてしまいます。

雨はすなわち水ですから、本当に小さな隙間からでも侵入してしまいます。

雨漏りが起こってしまう主な原因は、屋根材(瓦やルーフィングなど)の下にある
防水シート(ルーフィングと呼ばれています)に空いたごくわずかな穴や、
外壁の小さな隙間からの侵入など、実に様々です。

家が歪んでしまうと雨漏りの原因が生まれてしまうことになるので、
今後の雨漏りの可能性について視野に入れておくようにしましょう。

地盤が緩んで家に亀裂が入ることも

今回のような大きな地震の場合、地盤がゆるんでいる可能性があります。

こういった場合、基礎や壁などに亀裂が入ってしまうことがあります。

台風の時期になると家が揺れて雨漏りにつながる

この先、台風のシーズンも待ち受けています。
特に、九州地方には大型で強い台風が上陸することも珍しくありません。

先程からもお伝えしているように、地震の後は住宅の躯体が歪んでいることがあります。

台風が来るたびに家は大きく揺れ、屋根にも大きな負担がかかってしまいます。

そのたびに何かしらの隙間や歪みが生じてしまい、雨漏りのリスクが高まると考えられます。

その他、考えられる外的被害

電気・水道・ガスにいつて

すぐに思い浮かぶのが、停電・断水・ガスが止まるなどライフラインのストップです。
太陽光発電や蓄電池システムを導入している方は、自立運転ができるようにしておきましょう。

電池点火式のガスコンロを使っている方は、電気が止まっていても
ガスが止まっていなければ使用可能ですが、停電時は換気扇が動きません。
窓を開けるなど、換気には充分に気を配るようにしましょう。

水の確保について、水が出る状態の家では予め浴槽にためておくという方法があります。
ただし、余震時に溢れ出てしまう可能性も否めず、賛否あります。

参考程度にお考えいただき、ご判断ください。

液状化現象について

今回の地震によって、液状化現象と思われる冠水被害が報告されています。

液状化現象とは、地震の揺れで地盤が液体状になることです。
結果、道路などが沈下したり傾いたりするほか、水道管が浮き上がり断水することもあります。

また、住宅など建物への被害も心配です。
地盤が建物を支えきれなくなることがあるためです。

液状化現象が起こると、住宅が傾いてしまうことがあります
傾いた家で生活を続けると健康にも悪い影響があるといわれています。

また、建物の基礎が移動して、建物自体が2つに割れたように離れてしまうこともあります。

地震の後に、するべきこと

築年数の確認

まずは、築年数を確認しましょう。

何度もお伝えしているように、今は倒壊していなくても、
古い家ほど今後倒壊のリスクがります。

具体的には、1971年、1981年に耐震基準が改正されていますので
これ以前に建てらている家は特に注意するようにしましょう。

屋根材の確認

ご自宅の屋根材、ご近所の屋根材を確認しておきましょう。

瓦の場合は、落下の危険性が高まります。

その他の屋根材も、家にゆがみが生じていると
何らかのトラブルが起こっている可能性がありますので楽観はできません。

※耐震性が弱い家に瓦が使われていることで危険なのであって
 瓦屋根だから、地震に弱いというわけではありません。

雨漏りの確認

雨漏りは目に見えないところに潜んでいることが多いため、
小さなシグナルを見落としてしまうと後々大変な事態に陥ってしまうことがあります。

地震の後には以下のような症状が現れてこないか、
ご自宅の状況をしっかりと見張っておいてください

□ バルコニーにヒビが入ったり、塗装が剥げたりする
□ 天井・床・壁紙などが湿っていたり、シミができたり、波打ったりする
□ 床が膨れ上がる
□ 障子やふすまが波打つ
□ 一定の部屋などで結露が増える
□ 玄関の靴や革製品にカビが生える
□ 静かになると水滴の音が聞こえる


上記のような症状が起こり始めた場合、雨漏りが起こっている可能性があります。

太陽光パネルを設置している場合

太陽光発電システムを導入している方は不安なのではないでしょうか。

ですが、そもそも太陽光パネルは屋外に設置するものですから、
自然災害への強度は計算されています。

パネルが被害に遭うのは、ほとんどの場合「取付不備」や
「取付違反(メーカーが定めた取り付け方を守らないなど)」、
「メンテナンス状況」などに左右されたものですので、過剰に不安になることはありません。

ですが、やはり安全な状態を維持できているか確認をしてく必要はあります。

まずは目視によってパネルに損傷がないか確認をします。

次にご確認いただきたいのが、発電状況です。
正常に発電できているか確認するためには、晴れた日の発電量をチェックし、
いつもと違う点などがないかを見ていただくと分かりやすいと思います。

もしも通常の発電量よりも下がっているようであれば、
パネルや設備の一部が破損している可能性も
あります。

屋根診断をうける

雨漏りが起こっている方は、屋根の状態を調べてもらうようにしましょう。

瓦が飛んでいたり、何らかの原因でスレートが剥がれていたりする可能性があります。

結果、屋根の防水シートに痛みや破れが発生してしまっていると、雨漏りがおこります。

ホームインスペクションなど

しなしながら、雨漏りの原因は屋根だけではありません。

特に揺れの強かった地域では、躯体の歪みや基礎の亀裂などの可能性がありますので
現時点での住宅の健康診断を受けることをおすすめします。

一般的にホームインスペクションや住宅診断と呼ばれるものです。

ホームインスペクションは、ホームインスペクターが行います。
主に目視検査で、住宅の現状を正しく把握するための検査をすることができます

状態に応じて、今後の修繕プランなども明らかになります。

耐震診断をうける

屋根の業者の中には耐震診断を行ってくれるところもありますが、絶対数はそんなに多くはありません。

以下のサイトにて、ご自分でも簡単に耐震診断が出来ますので、一度試してみてください。

→ 日本建築防災協会「誰でもできるわが家の耐震診断

より詳しい診断をご希望の方は、やはり専門業者に依頼する方が良いでしょう。

修繕すべき個所を見つけて、正しい修理を行う

一番大切なことは、住宅が安全な状態であることです。

調べて終わりでは意味がありません。

調べた結果、何の問題もなければ一番安心ですが、
仮に何らかの問題が見つかった場合は、緊急度に合わせて修理を行いましょう。

すぐに修繕の必要がない場合は、修繕計画を立ててもらうことも大切です。

※日本住宅工事管理協会のホームインスペクションでは、修繕計画の提案も行っております。

悪徳な訪問販売に注意

災害の後は特に訪問販売が増えます。

「無料で点検しますよ」「保険が使えるこの機会に!」とさもお得なように近寄り、
最終的には一般的な価格よりも大きな見積金額を提示して、
そこから割り引くという巧妙な手口で利益を上げる非常に悪質な業者もいます。

災害後は、こういった業者が急増しますので、
一社の言葉を鵜呑みにするのではなく、
必ず複数の業者から見積もりを取って、相場感を持つことが大切です

地震後の対応でお悩みの方はご相談ください

地震の後にすべきことをまとめておきます


 □ 明らかに被害が出てしまっている場合は、早急に業者などに相談をする

 □ 被害がなさそうな場合でも、築年数・屋根の状態・躯体などに
   問題がないか確認する

 □ 雨漏りが潜んでいないかチェックをする

 □ 太陽光パネルを設置している人は発電量に変化がないか確認する

 □ 悪質な訪問販売に警戒する

といったポイントを押さえていただくと良いと思います。

明らかな被害が出ている人はすぐにでもご相談されることをおすすめしますが、
そうでない場合でも上記のような点に注意しておくことで後々のトラブルを小さくすることが可能です。

日本住宅工事管理協会は、地震などの災害時に安心してご利用いただける第三者機関です。
現在何かご不安なことがある方、どこに相談すべきか分からずお困りの方は、一度当協会までお問い合わせください。

※業者のご紹介依頼やホームインスペクションのご依頼に関しても、当協会にて受け付け可能です。

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