≪屋根材別≫耐用年数とメンテナンス時期について

2016.02.16

屋根のメンテナンスタイミングは?

屋根のメンテナンスはタイミングが難しいといわれています。
当協会にも「メンテナンスの時期が近いと思うのですが……」といった内容のお問い合わせがコンスタントに入ってきています。

屋根工事のタイミングというのは、どのように判断されているのでしょうか?

実は、はっきりと決まってはいません。
ただし、屋根材や環境、屋根の状態などに応じてある程度は目途が立ちます。

今回はその中でもメンテナンス時期を判断するために重要となる、屋根材ごとの特徴と耐用年数、メンテナンス時期の目安、自分でできる劣化チェック方法などをご紹介したいと思います。

屋根材別 工事のタイミング

屋根材によって耐久性などが異なりますので、ある程度のメンテナンス時期が判断できます。
代表的な屋根材についてみていきましょう。
※ただし同じ屋根材でもその他の要因によって、時期は大きく変動します。以下に紹介する年数はあくまでも目安としてご参考下さい。

瓦屋根

多くの日本人が最初に想像する屋根材がこの瓦ではないでしょうか。
瓦は高い耐久性が特徴です。屋根材事態は100年以上も持つことがあるとされています。

ただし、瓦の下に敷かれている防水層などは経年と共に傷んできますので、決してメンテナンスフリーというわけではありません。
定期的に確認する必要があります。

●メンテナンス時期:約25年~30年
●施工方法:葺き替え、締め直し

スレート屋根

スレート屋根には「天然スレート」と「化粧スレート」の2種類があります。
天然スレートは、粘板岩(ねんばんがん)や頁岩(けつがん)を使用した石才を指します。
化粧スレートは、セメントにアスベストなどの成分を混ぜて人工的に作ったものです。現在ではアスベストの使用は禁止されていますが、2004年以前のスレート材には多く含まれていました。

アスベストを含んでいる場合はそうでないスレートに比べて強度があるといわれますが、いずにしても耐久性の弱い屋根材です。
したがって、下地が劣化してくるのと同じタイミングでスレートも劣化してきますので、同時に工事をするケースがほとんどです。

●メンテナンス時期:塗装の場合約10年、葺き替え・カバー工法の場合約20~25年
●工法:塗装、葺き替え、カバー工法
⇒7年~10年単位で塗装を行うと若干寿命を伸ばせることがありますが、将来的には葺き替えかカバー工法が必要です。

板金屋根

トタンやガルバリウム鋼板、ステンレス、アルミといった金属板を利用した屋根材です。
金属屋根の大きな特徴が非常に軽いこととローコストであることです。
反面、劣化やサビが早いものが多く、メンテナンスのスパンが短くなるケースがあります。
※一般的にガルバリウム鋼板はサビにくいといわれています。

●メンテナンス時期:塗装工事の場合約10年、葺き替え・カバー工法の場合約15~20年
●工法:塗装、塗装、葺き替え、カバー工法

銅板屋根

一般の家庭での採用は少なく、主に神社仏閣などで取り入れられている屋根材です。
銅板屋根は厳密には板金屋根の一種ですが、一般的な板金屋根に比べて頑丈で、瓦と同程度の耐久性があるといわれています。
それほどに丈夫でありながら、軽量であるという点が特徴です。

●メンテナンス時期:約30年

屋根の劣化状態を確認することも重要です

くり返しにはなりますが、ご紹介したメンテナンス時期などはあくまでも目安です。
このタイミングを大きく変動させる要素の一つが劣化です。

丈夫な屋根材であっても、あるいは耐用年数が短い屋根材であっても、屋根のおかれている環境や形状などによって劣化速度は違います。
当然、劣化が進んでいればそれだけメンテナンスのタイミングは早まります。

劣化状態を調べるには?

では、どうすれば劣化状態を把握することができるでしょうか。

もちろん、正しく把握するためには専門業者に屋根に上って確認してもらう必要があります。
下から確認しただけでは判断できない部分もしっかりとチェックしなければ、適切な施工時期と施工方法が導き出せないからです。

自分ではチェックは出来ないの?

ご自身でもある程度のチェックをすることは可能です。

【瓦】
□瓦のズレがある
□瓦に割れている部分がある
□漆喰(塗料)が剥がれている
□瓦の色が変わっている

【スレート】
□釘が抜けている箇所がある
□屋根の塗料が剥がれている
□コケやカビが生えている
□塗料が剥がれている
□ひび割れている部分がある
□新築もしくは拭き替えたときと比べて色が変わっている

【トタンなどの金属系(銅板以外)】
□錆びている箇所がある
□釘が抜けている箇所がある
□屋根材が浮いている
□屋根の塗料が剥がれている
□雨風を受けると金属が当たるような音がする
□新築もしくは葺き替えたときと比べて色が変わっている

以上のような点に気が付いた場合は、屋根材の耐用年数に関わらず一度専門業者にしっかりと見てもらうようにしましょう。

メンテナンス時期の確認の仕方<まとめ>

以上の事をまとめると、次のようになります。

屋根材
施工方法 メンテナンス時期
劣化チェック

葺き替え
締め直し
約25年~30年 □瓦のズレがある
□瓦に割れている部分がある
□漆喰(塗料)が剥がれている
□瓦の色が変わっている
スレート
塗装・葺き替え
・カバー工法
塗装:約10年
葺き替え・カバー工法:約20~25年
□釘が抜けている箇所がある
□屋根の塗料が剥がれている
□コケやカビが生えている
□塗料が剥がれている
□ひび割れている部分がある
□新築もしくは拭き替えたときと
 比べて色が変わっている
金属
塗装・葺き替え
・カバー工法
塗装工事:約10年
葺き替え・カバー工法:約15~20年
□錆びている箇所がある
□釘が抜けている箇所がある
□屋根材が浮いている
□屋根の塗料が剥がれている
□雨風を受けると金属が
 当たるような音がする
□新築もしくは葺き替えたときと
 比べて色が変わっている
銅板
葺き替え
メンテナンス時期:約30年

組み合わせて適正時期を確認する

このように、屋根材や劣化状態によってメンテナンスの時期は異なります。

重要なのは、劣化の状態と屋根材ごとのメンテナンス時期を合わせて確認するという事です。
まずは定期的に劣化チェックを行う習慣をつけるようにしましょう。

基本的には、次のように考えていただくと分かりやすいと思います。

●屋根材のメンテナンス時期である場合
・劣化チェックの結果に関わらず、専門業者に見てもらう

●劣化チェックを行った結果、特に何の兆候もないという場合
・屋根材のメンテナンス時期でなければ…引き続き様子を見る。
・メンテナンス時期であれば…自己チェックで劣化が認められなくても、一度専門業者に見てもらう

●劣化チェックを行った結果、劣化の兆候がある場合
・屋根材のメンテナンス時期に関わらず、専門業者に見てもらう

大切な家を守るために

屋根は決して目立つ存在ではありませんが、雨・風・日光から家を守る大切な役割を担っています。
これまでに紹介したようなメンテナンス時期や劣化チェックの結果にとらわれず、少しでも異変を感じたらすぐに業者へ相談するようにしましょう。
またいくら個人で劣化チェックを行っていたとしても、やはりプロによる診断にはかないません。

ただし、ご注意いただきたいのが「屋根業者」といっても、実際には業者ごとに専門が異なっているということです。

瓦屋さん、板金屋さん、工務店、リフォーム屋さんなど様々な業者がいますので、適切な業者に依頼することが大切です。

また、中には良心的とはいえない業者もいます。

その多くが訪問販売の業者で、「近所で工事をしていて、お宅の屋根が見えたので」などといってやってきます。

もちろん、全ての訪問業者が悪いという事ではありませんが、当協会へご相談される件数が特に多いのがこのケースで、そのほとんどが驚くような金額で契約を結ぼうとしているようです。

屋根業者を選ぶ際には充分に注意して、最適な業者を選ぶようにしましょう。

ご不安な方は日本住宅工事管理協会に登録されている会員業者のご紹介も可能ですので、一度ご相談ください。

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