トタン屋根からガルバリウムへ上手にチェンジする方法

2016.02.09

「そろそろトタンはやめようかな」とお考えの方へ

劣化が早く、メンテナンスや葺き替えのサイクルが早いといわれているトタン屋根。
雨音などの騒音や夏場の暑さなどの問題を抱えているご家庭では、そろそろ違う屋根材にしようかとお考えではないでしょうか。

ですが、大がかりな葺き替え工事ともなると、やはりそれなりのまとまった費用が必要となります。
そこで近年増えているのが、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事です。

トタンもガルバリウムも同じ金属系の屋根ですが、なぜガルバリウム鋼板に変更する人が増えているのでしょうか。
ガルバリウム鋼板への葺き替えに関する、メリットやポイントなどをご紹介したいと思います。

トタンとガルバリウムの特徴と違い

具体的な葺き替え方法をご紹介する前に、まずはトタンとガルバリウムの特徴についてみていきましょう。

まず、どちらも金属屋根(板金屋根とも呼ばれます)という分類に入ります。
金属屋根の最大の特徴は安価で軽量という点です。

では、トタンとガルバリウムではどのあたりに違いがあるのでしょうか。

トタン屋根の特徴

高度経済成長期に多く採用された屋根材の一つです。
屋根自体の傾斜が緩いことが多く、瓦棒・縦葺が主流となっています。

【メリット】
・安価
・施工に手間がかかららない
・継ぎ目が少ないため雨漏りをおこしにくい
・非常に薄くて軽量
・耐震性へ影響が及びにくい

【デメリット】
・サビやすく、放置すると破損してしまう
・防音性が低い ※雨音が住宅内に伝わりやすい
・断熱性が低い ※室内の温度が上昇しやすい
・定期的に塗装などのメンテナンスが必要
・デザイン性の低さを指摘する人が多い

ガルバリウム鋼板の特徴

トタン屋根と同じ金属系の屋根ですが、近年注目が高まっている屋根材です。
その大きな理由が、「防音性」と「断熱性」といったトタン屋根のデメリットをカバーできるためです。

【メリット】
・安価
・サビにくい
・薄く、非常に軽量
・耐震性へ影響が及びにくい
・断熱性や防音性を向上させることも可能
・加工がしやすく、デザイン性を上げることができる

【デメリット】
・防音性が低い ※雨音が住宅内に伝わりやすい
・断熱性が低い ※室内の温度が上昇しやすい
・防音性や断熱性などを上げるためには別途工事が必要であるためコストがかかる
・傷がつきやすい(非常に薄いため)
・新素材であるため高い技術を持つ職人が少ない

トタン屋根のままよりメリットがある点

トタン屋根のままよりも、ガルバリウム鋼板に変更する方がメリットがあるのはどの点でしょうか。
それは、先程も少しお伝えしたように、ガルバリウム鋼板の方がトタン屋根よりも格段にサビにくく、耐用年数も長いためです。

また、特殊加工を行ったり、施工方法を工夫すれば金属屋根の弱点でもあった「防音・断熱」の性能を高めることも可能です。

トタン屋根→ガルバリウム鋼板へ葺き替える3つの方法

トタン屋根から新たな屋根材に変更する方法はいくつかあります。
今回のテーマであるガルバリウム鋼板へ葺き替える方法は、主に次の3パターンです。

1、カバー工法(簡易)
既存のトタンはそのまま残し、防水シート(ルーフィング)や調湿シートを上から張ります。
その上にトタンと同じ瓦棒のガルバリウム鋼板を載せる方法です。
非常に低コストで施工することができます。

2、カバー工法
既存のトタンはそのまま残し、野地板(コンパネ)・防水シート(ルーフィング)を上から張ります。
その上に、ガルバリウム鋼板を載せる方法です。

3、葺き替え
既存のトタンを全て撤去し、新たに防水シート(ルーフィング)を張り、ガルバリウム鋼板を載せます。
既存の屋根の撤去費用、処分費用などがかかりますので、コストはこの3つの中では高くなります。

人気が高いのがカバー工法

防音材・断熱材を下地や屋根裏に施すことで、金属屋根の防音性や断熱性を高めることができますが、他にも施工方法を工夫することでそれらの性能を高めることもできます。
それが、先程ご紹介した中では2番目にあたる『カバー工法』です。

この方法は、既存の屋根材であるトタンの凹凸の上に平坦な野地板を載せます。
そのため、隙間が空き、軒先から空気が通る道ができます。
屋根に空気の層を作ることで、断熱性を高めることができる、というわけです。

また、単純に屋根が2重になるわけですから、防音効果も高められるといわれています。

ガルバリウム鋼板に変更する際に注意すべきこと

以上のような理由から、ガルバリウム鋼板は非常に注目が集まっているのは事実です。
ですが、安易にこの屋根材に決定する前に注意しておきたいこともあります。

それが、職人の問題です。

どういうことかいというと、ガルバリウム鋼板は新しい屋根材であるがゆえに、扱える職人が少ないといわれています。
結果的に、本来であればローコストであるはずのガルバリウム鋼板へのカバー工法や葺き替え工事が高値になってしまうこともあるのです。

また、扱いに慣れていない業者が人気に便乗して販売しようとすることもあり、そのような業者に依頼してしまうと少しマズイことになってしまう可能性があります。
というのも、ガルバリウム鋼板を施工する際には専門の知識がなければ、サビが発生してしまうリスクがあるためです。

また、緩やかな勾配の屋根の場合、せっかくガルバリウムがサビにくい屋根材であったとしても、水が溜まって他の場所にサビや腐食が発生してしまうこともあります。
「絶対にガルバリウム!」と決める前に、ご自分の家にとって適切な屋根材であるかどうかをしっかりと専門家に見極めてもらい、アドバイスをもらう方が良いでしょう。

理想の屋根工事を実現するために

時代と共に人気の屋根材や施工方法などが変化していく中で、屋根業者も一生懸命勉強をして技術を磨いています。
ただし、全ての業者がそうだとはいえないのも事実です。

屋根工事の際には、ぜひ前者のような業者を選びたいものです。

日頃からお付き合いのある信頼のおける業者さんがあれば、まずは相談するのも一つの方法です。
良心的な業者であれば、自分のところは専門外だと判断された場合、最適な業者を紹介してくれることもあるでしょう。

もちろん、そういったアテがない場合であれば、日本住宅工事管理協会でも業者選定のご相談をお受けすることが可能です。
お困りの方、お悩みの方は、お気軽にご連絡ください。

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