スレート屋根の雨漏り、7つの原因と3つの対策

2016.01.20

スレート屋根からの雨漏りでお困りの方へ

当コラムでも何度かお伝えしているように、雨漏りは再発することが多いといわれています。
再発の主な要因は、雨漏りは根本原因を断定しにくいという点にあります。

スレート屋根の場合、どのような理由で雨漏りを起こすことが多いのでしょうか。
代表的な原因を知っておけば、対策も立てやすくなります。

≪7つの原因≫スレート屋根の雨漏り

スレート屋根の場合、主に次の7つの原因による雨漏りが報告されています。

(1)スレートの浮き
(2)スレートのひび割れ
(3)コーキングの剥がれ
(4)棟板金の浮き
(5)経年劣化
(6)谷樋の雨仕舞の不備
(7)施工不良


(1)スレートの浮き

スレートの劣化は10~15年ほどで始まります。
これは、紫外線や温度変化による収縮の影響が大きいとされています。
劣化が始まると、風や振動などによって少しずつスレートがズレたり浮いたりしてくることがあります。

雨水などはズレや浮きのある箇所より、侵入してきます。
結果的に屋根の防水層にあたるルーフィングが傷み、雨漏りが生じてしまいます。

更に台風や突風などによって吹き上げる風が浮いたスレートの間に入り込むとスレートが破損してしまう危険性もあります。

(2)スレートのひび割れ

スレートの防水性が落ちてくると、ひび割れが生じます。
また、スレートに水を含んだままの状態で急激に乾燥や凍結を起こした場合は、そったり割れたりするという事象が報告されています。
割れ目には雨水などが入り、更に割れが悪化し、下地を傷つけたり劣化させたりしてしまい、雨漏りをこしてしまいます。

(3)コーキングの剥がれ

隙間などを塞ぐ役割を持つコーキングに劣化や剥がれが生じた場合も雨漏りの原因となります。

コーキングが劣化する主な理由は経年的なものです。
剥がれは、この劣化が原因になることもありますが、強風や地震などの振動が要因となることもあります。

コーキングが剥がれてしまうと、その部分から雨水が侵入してしまい、雨漏りの原因となります。

(4)棟板金の浮き

スレート屋根の頂点にあたる部分に、旨板金と呼ばれる鉄板部分があります。
最も風圧がかかる部分ともいわれており、クギが浮いたり抜けたりしてしまうことがあります。

特に台風や突風、豪雨などの影響が強く、そういった理由から板金が浮いてしまうことがあり、そこから雨水が侵入してしまいます。

(5)経年劣化

経年劣化が原因でスレート塗膜の剥がれやサビが生じてしまうことがあります。
これらの症状が進むと、屋根としての機能性を失ってしまい、雨漏りなどの弊害が起こってしまいます。

(6)谷樋の雨仕舞の不備

屋根と屋根の谷部分に取り付けられる雨樋(あまとい)を谷樋(たにとい)といいます。
雨水が浸入する経路を予測して、どのようにそれを防ぎ、どう始末するかといった「雨漏りをさせないための工夫」の総称を雨仕舞(あまじまい)といます。

つまり谷樋の雨仕舞とは「屋根の谷間から雨が侵入しないようにしている工夫」のことを指すのですが、このための施工を行う際に、施工不良を起こしてしまっているケースがあります。

一方でなかなか防ぐのは難しいのですが、単純に経年劣化が原因で、雨水の侵入を許してしまうケースもあります。

(7)施工不良

新築(あるいは築年数が浅い)や屋根修理直後であるにもかかわらず雨漏りが起こっている場合や、谷樋の下にあたる天井から雨漏りが起こっている場合、もしかすると施工そのものに不備があるかもしれません。

≪3つの対策≫雨漏りを防ぎ、雨漏りを繰り返さないために

スレート屋根の雨漏りを防ぐ具体的な対策は次の3つです。

●メンテナンスを欠かさない
●すぐに相談する
●適切な工事を行う

メンテナンスを欠かさない

スレート屋根の寿命は、何のメンテナンスも行わなければ長くても20~30年です。
これを少しでも長くさせようと思えば、メンテナンスを行う必要があります。

最も代表的なメンテナンス方法が塗装です。

塗装工事は、葺き替えやカバー工法といった大掛かりな修繕工事とよく並べて紹介されるため、修繕方法の一つと思われがちですが、どちらかというと「メンテナンス」の側面が強い施工であることをご存知でしょうか。
それは、雨漏りなどの被害が出ている場合は既に塗装では遅く、葺き替えやカバー工法を行わないといけない場合がほとんどであるためです。

では、どれくらいのタイミングで行うのが良いかというと、一般的には10年~15年程度とされています。
しっかりとメンテナンスを行っていれば自然と寿命も長くなりますし、定期的にプロによる点検と施工の手が入りますので、雨漏りの原因が屋根に潜んでいる場合なども発見が早くなる可能性が高まります。

すぐに相談する

屋根は何層にも重なってできていますので、家の中にまで雨水が侵入しているとなると事態は深刻です。
先程も少しふれましたが、そのような状態では大がかりな工事をするしか打つ手がなくなっている場合がほとんどです。

ですから、どんなささいな変化であっても、家の中の様子がいつもと違うと感じる時には専門家に相談するようにしましょう。
また、新築での雨漏りや屋根修繕直後の雨漏りに関しては施工不備も疑えますから、早急に施工会社に連絡を入れるようにしてください。

適切な工事を行う
冒頭で、雨漏りが繰り返す理由のほとんどは、雨漏りの原因を特定できていないことが要因だとお伝えしました。
雨漏りの原因をしっかりと見極め、突き止めることが出来たら、次はその原因に対して適切な施工を行うことが重要です。
たとえば、コーキングの剥がれが原因の場合であれば、新たなコーキングを行いますがその際に広すぎる範囲にコーキングをしてしまうと雨水が正常とは違う流れ方をしてしまい、新たな雨漏りの原因となってしまうことがあります。

適切な工事を行うために、施工業者は慎重に選びましょう

日本住宅工事管理協会には、毎日たくさんの方から雨漏りに関するご相談が入っています。
屋根材や屋根の形状などによって、原因は様々ですが、特にスレートは人気が高いために相談件数が多く、これまで多くのアドバイスを行ってきました。

私たちが一番歯がゆい思いをするのが「既に工事をしてしまって手遅れ」という状態の方からご相談をいただくときです。
「信頼できる業者さんにご依頼を!」とサイトを介して投げかけるのは簡単ですが、実際にお困りの方の声を聞くと、やはり本当に信頼できる業者さんに出会っていただきたいと強く思います。

ですから「今相談中の業者で大丈夫でしょうか」「この金額、適正ですか?」といったご相談もどうぞお気軽になさってください。
実際「相談だけでも大丈夫だとの事だったんで、電話しました」という方も多く、そういった方に「今の業者さんで大丈夫だと思いますよ」とお伝えできるときはとてもうれしく感じます。

反面「その業者さんの見積もりは、正直高いように感じます」というお答えをしなければならないときがあるのも事実です。
ですが私たちの合言葉でもある「住宅工事に関わる全ての人を幸せに」という信念に基づき、しっかりとアドバイスとサポートをさせていただきたいからこそ、今後もお伝えするべきはお伝えしたいと考えています。

そのうえで必要と判断される場合には、当協会の会員企業をご紹介させていただくことも可能です。
どうぞ、気負わずにお問い合わせください。


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