おさらい!カバー工法(重ね葺き)

2015.08.25

メリットの多いカバー工法。屋根裏が劣化していなければ工事可能です

屋根の修理方法は「塗装」「葺き替え」「カバー工法」の3種類が一般的です。中でもカバー工法は、大変経済的でありながら耐用年数が長く、近年施工件数が増えている屋根工事の方法です。カバー工法とは、今ある屋根をそのまま残して、上から新たな屋根材を取り付ける方法のことで、重ね葺きとも呼ばれています。

非常にメリット面の多いカバー工法ですが、本来はカバー工法を行うべきではない屋根もあります。重要となるのは屋根裏の劣化状況です。屋根の表面に位置する屋根材だけが傷んでいて、内部は劣化が進んでいない、という条件のもと工事を行うことでメリットを大きく実感することが出来ますので、一度ご自身の屋根に適しているかどうか業者に依頼して確認をしてみてください。

カバー工法のメリット

カバー工法の代表的なメリットは以下の3つです。

●メリット1. コストダウンが図れる
●メリット2. 断熱性、防音性の向上が期待できる
●メリット3. 工事期間が短い
●メリット4. アスベスト飛散を抑えられる

順に、見ていきましょう。

メリット1. コストダウンが図れる

通常の葺き替え工事の場合、既存の屋根材を全て撤去し、更に撤去した屋根材を廃材として処理する必要があるためそれなりのコストが必要です。対してカバー工法の場合、現在の屋根はそのままの状態で上から新しい屋根材をかぶせますので、解体費や廃材処理費を大幅に削ることが可能となり、カバー工法を行う一番のメリットともいわれています。

メリット2. 断熱性、防音性の向上が期待できる

屋根材が二重になりますので、断熱性や防音性が良くなるといわれています。
今まで夏場は暑さにまいっていた2階部分が、施工後は幾分快適になったという方もいるようです。
また、防音性もアップしますので、雨音などへの感じ方も変わると言われています。

メリット3. 工事期間が短い

塗装工事や葺き替え工事よりも、短い工期で施工することができます。その分、人件費の削減も期待できますし、周囲の住人へ気を使う期間も短くなります。

メリット4. アスベスト飛散を抑えられる

前回のコラムでもお伝えしたように2004年以前のスレート屋根にはアスベストが含まれていることがあります。葺き替え工事などの場合、アスベストを含んだ屋根の撤去時に大量のアスベストが飛散すると言われているため、対策のために撤去費用が高額となる可能性があります。カバー工法はアスベストの費用問題に関しても一躍買ってくれそうです。

カバー工法のデメリット

とても万能でありながら経済的と、良いこと尽くしのように見受けられるカバー工法ですが、残念ながらデメリットもあります。

●デメリット1. 重量が重くなる
●デメリット2. 屋根裏部分の修繕が行えない
●デメリット3. 古い屋根材はそのまま

こちらも、順に解説していきます。

デメリット1. 重量が重くなる

屋根材が二重になるわけですから、屋根が重くなります。屋根が重くなると、耐震性の面において不利となります。そのため、軽い屋根材を乗せることが多いですが、それでも元の屋根より重くなることは避けられません。

デメリット2. 屋根裏部分の修繕が行えない

下地が劣化している場合、葺き替え工事であれば一度既存の屋根材を全てはがすために修繕を行うことが可能です。ですが、カバー工法の場合はそれができません。劣化部分を補修しないまま新しい屋根材を乗せてしまうことは危険です。

例えば雨漏りが起こっている屋根は、下地が腐食しているなどなんらかの不具合が生じている可能性があります。その上にカバー工法で新たな屋根材をかぶせてしまうと、弱った下地の上にくぎを打ち、更に腐食した部分に蓋をかぶせてしまう結果になります。こういった場合は、結局修繕が必要となります。しかも、この場合の修繕は二枚分の屋根を剥がさなければならず、費用がかさんでしまいます。

デメリット3. 古い屋根材はそのまま

当然ですが、古い屋根材がそのまま残ります。アスベストを含んだ屋根をいつまでも頭上に残しておくのは嫌だという方にはカバー工法は向いていません。

また、古い屋根材が残っていることで雨漏りが起こった際などに雨漏りの原因を特定することが難しくなるケースもあります。

施工できる場合とそうでない場合

デメリットからもお分かりのように、カバー工法を行うための条件として「下地が傷んでいないこと」は大前提と考えられます。

また先ほどもお伝えしたように、屋根が二重になる都合上、当然屋根重量が重くなります。軽量の屋根材が増えていますので、二倍の重さになることは考えにくいですが、それでも家の強度が十分でないと、カバー工法が採用できない場合があります。

しっかり検討して採用すればメリットを充分感じられます!

メリット・デメリットをしっかり理解したうえで、ご自宅の屋根にはカバー工法がぴったりだと判断された場合は、ぜひ一度施工会社ともしっかりご相談の上、カバー工法の見積もりを出してもらってください。その際は、複数の業者に見積もりを出してもらうことがポイントです。

カバー工法は、特にコスト面や工期の短さなどの面において大きなメリットがありますので、施工方法のひとつとして充分ご検討いただけますよ。

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