断熱を考える|屋根断熱・天井断熱とは?ガルバリウムの断熱は?

2017.06.16

暑い季節を乗り切るのに欠かせない!断熱について


全国的に梅雨とは思えない晴天が続いています。
更に、これからますます暑い季節がやってきます。

そこで今回は『屋根断熱』について考えてみたいと思います。

『天井断熱』と『屋根断熱』の違いは?
どっちがおススメなの?
『ガルバリウム鋼板』は断熱性に心配があるって本当?
『高断熱・高気密住宅』ってなに

など、ひとつひとつじっくり解説したいと思います。

<この記事の目次>

■屋根断熱をするとどうなる?断熱の重要性
■天井断熱と屋根断熱の違いは? 断熱の種類
-天井断熱の特徴と種類
-屋根断熱の特徴と種類

■天井断熱or屋根断熱、どちらがいいの?
■天井断熱・屋根断熱、それぞれのメリット&デメリットまとめ
■断熱が苦手なガルバリウム鋼板はどう対策する?
■高気密・高断熱住宅とは?屋根断熱とは違うの?
■適切な断熱を行って快適な毎日を

屋根断熱をするとどうなる?断熱の重要性

断熱材のない家って、どんな感じだと思いますか?

夏、屋根や外壁は太陽の強い光浴び、70度近い温度に達することがあります
断熱材がなければ、この熱が住宅内にまで入ってきてしまいます。

一方冬。
せっかく室内を暖房で暖めていても、外壁の外は寒い冬です。
断熱をしていなければ、外から入ってくる冷たい空気が入り込むだけではなく
部屋の暖かい空気も外に逃がしてしまうことになります。

特に熱の出入が多いのが屋根です。
住宅の断熱性を高めるため、
屋根(天井)の断熱を適切に行うことは非常に大切です

天井断熱と屋根断熱の違いは? 断熱の種類

ひとことで「屋根で断熱する」といっても、厳密には2種類あります。

大きく分けると、天井断熱と屋根断熱のふたつに分かれるのですが、
それぞれ詳しく見ていきましょう。

天井断熱の特徴と種類

天井に断熱材を敷き詰め、家の中に熱が伝わらないようにする方法です。

広く採用されているのは『グラスウール』や『ロックウール』と呼ばれる断熱材です。
これらの断熱材は、天井に敷き詰めるだけという手軽な施工方法で人気です。

その他にも『セルロースファイバー』など、吹き込む方式の断熱材もあります。
断熱効果を高めるため、断熱層を分厚くすることもあります。

断熱材が必要になるのは天井の面積だけですので、
比較的コストを抑えやすいといえます。

また、天井より上は冷暖房の対象範囲から外れるため、
ランニングコストも抑えやすいとされています。

なお天井断熱には、主に以下の2つの種類があります。

仕上げ天井のすぐ上に断熱層を設ける方法

仕上げ天井の上に断熱材を敷き詰める手法です。

天井断熱としては一般的な方法ですが、
天井や壁間などの接合部にできたすき間が気流を発生させてしまうので、
断熱性を下げてしまうことがあり、気流止めが必要になります。
見えない部分ですが、重要な作業になります。
手抜き業者等に気を釣る必要があります。

また一方で小屋裏に熱がこもってしまうという点も考慮せねばならず、
換気口を設置するなどして排熱を行わなければ、
真夏には大変なことになってしまいます。

仕上げ天井と断熱層を分ける方法=桁中断熱・桁上断熱

上記のようなデメリットを払拭してくれる手法が
桁中断熱・桁上断熱と呼ばれる断熱方法です。

この断熱方法では、仕上げ天井の真上に断熱層を設けるのではなく、
桁や梁などの上に断熱材を施工します。

仮に建物内の柱と天井などの隙間から空気が抜けても、
断熱層はそれよりも上にあるので、気流止めが不要になります。

また、一般に天井裏にはダクト配線などがあります。
通常の仕上げ天井の真上に断熱する方法では、
これらが邪魔になり断熱材がうまく敷き詰められませんが、
桁中・桁上断熱の場合は、これらの影響も受けることがありません。


屋根断熱の特徴と種類

読んで字のごとく屋根で断熱を行う方法ですが、
垂木の上に断熱を行う方法と、垂木の間に断熱を行う方法があります。

いずれの方法も、天井断熱よりも断熱面積が広くなるうえ、
天井断熱のように断熱材を厚くすることが出来ないため、
断熱性のの高い断熱材を使用する必要があり、
施工費用が高くなる傾向にあります。

また、小屋裏空間も冷暖房などの空調管理をする必要があり、
ランニングコストもかかるといわれています。
ですが、吹き抜けをつくったり、天井上(屋根裏)をロフトにすることもできるなど、
デザインの幅を広げやすいというメリットがあります。

垂木の上に断熱を行う方法(外張り断熱)

垂木の上に板を敷き、その上に断熱材を設置します。
断熱材を隙間なく敷き詰めることができます。

垂木の上に断熱材を施工するため、
親水性のある断熱材は使用できないほか、
通常は雨の日に作業が出来ません。

垂木の間に断熱を行う方法(充填断熱)

垂木の間に断熱材を設置します。
すき間ができやすく、断熱欠損も起こりやすいといわれています。
ただ、内側から施工するため、作業が天候に左右されませんし、
断熱材の種類も外張り断熱ほど選ばないとうメリットがあります。

天井断熱or屋根断熱、どちらがいいの?

住宅のデザインや、小屋裏の利用方法などによってケースバイケースですので、
天井断熱か屋根断熱、どちらが良いとは言えません。

天井断熱が採用されやすいパターン

・施工費を抑えたい
・ランニングコストを抑えたい
・小屋裏の活用方法は収納程度である

屋根断熱が採用されやすいパターン

・小屋裏を活用したい
・ロフトを設けている
・勾配天井である


天井断熱・屋根断熱、それぞれのメリット&デメリットまとめ

天井断熱と屋根断熱のメリット・デメリットをまとめておきます。


メリット
デメリット




・断熱材を厚くできる
・施工費を抑えられる
・ランニングコスト(冷暖房費)を抑えられる
・小屋裏を活用しにくい
・勾配天井に出来ないなどデザインが限られる
・配線などが邪魔になる(仕上げ天井の真上に断熱材を施行する場合)




・小屋裏を活用できる
・勾配天井などデザイン性を重視しやすい
・小屋裏が熱くならない(輻射熱の影響がほとんどない)
・施工費が割高
・ランニングコスト(冷暖房費)がかかる
・断熱材の厚さが制限される


断熱が苦手なガルバリウム鋼板はどう対策する?

アスベストが使えなくなったスレートに代わって人気が出ているのが、
ガルバリウム鋼板です。

ガルバリウム鋼板は非常に薄く手軽量でありながら、
耐久性が強く低コストと魅力の多い屋根材です。

しかし、弱点もあります。
それが『防音性』と、今回のテーマでもある『断熱性』です。

断熱性が良くないというデメリットを克服するために
断熱材付きガルバリウム鋼板』というものも出ていますが、
あくまでも補助的な断熱効果ですので、
メインの断熱としては考えない方が良いでしょう。

また防音性・断熱性、両方の弱点をカバーする方法として、
自然石粒仕上げ』というガルバリウム鋼板を利用することがあります。

『自然石粒仕上げ』とは、天然石のチップを屋根表面に付着させた屋根材のことです。
天然石を付着させることで表面の天然石が雨音を吸収し、
拡散する働きをするため、防音性が高まるとされています。

また、屋根材を施工する際、空気層ができため
その影響で断熱効果も得られるとされています。

余談ですが、自然石粒仕上げは軽量加工です。
何も付着していないメッキ鋼板よりは若干重くはなりますが、
ガルバリウム自体も軽いため、総合的には瓦よりもはるかに軽いといわれており、
大きな不安材料にはならないと考えられています。

高気密・高断熱住宅とは?屋根断熱とは違うの?

また、家そのものの断熱性を高める
高断熱・高気密住宅』にも注目が集まっています。

高断熱・高気密住宅とは、
その名の通り気密性や断熱性を高めた住宅を指します。

その手段として、これまでの住宅よりも多くの断熱材を利用し、
建物の隙間を塞ぎ、窓を小さくします。

そうすることで、住宅の内と外で
「熱が伝わりにくくなり(断熱性向上)」、
「空気が交わらない」ようになりますので、
夏は暑さを冬は寒さを遮り、
冷暖房などで調整した室内の快適な温度を逃がさずに保つことが可能になりす。

連大坊効率が非常に良いく省エネ性が高いうえ、
「廊下だけ寒い」などといった、建物内の温度格差も抑えてくれます。

一歩進んだ断熱方法といえるかもしれませんね。

適切な断熱を行って快適な毎日を

雨風をしのいでくれる『家』。
ですが、何の断熱対策もしなければ効率の悪い住宅になってしまいます。

ただし、どんな断熱方法でも良いというわけではなくて、
デザイン性、価格、省エネ性なども充分に考えて
最適な方法をとる必要があります。

特に昔ながらの住宅は通気性が重視されていたため、
冬は非常に寒いという傾向が多く見られます。

「孫が寒がって、冬は来てくれないんです」

なんていうお嘆きの声を聞くことも珍しくありません。
リフォームなどで改善することもできますので、
お悩みの方はお気軽にご相談ください。

当協会では、厳しい認定基準をクリアした施工会社を
認定優良業者として会員登録しております。

日本住宅工事管理協会へ屋根工事に関するご相談をいただいた場合、
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屋根に限らず、住宅に関する工事をお考えの方は、
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