屋根の強風対策&台風対策!屋根材や形状別にご紹介

2017.06.05

強風による屋根飛来が発生しています

つむじ風などの強風に関するニュースに不安を覚えている方も多いのではないでしょうか。

今年の4月に北海道各地で20メートル以上の風速を観測した日、
新十津川町でトタン屋根が飛んでいき、
数十メートル先の電線に引っかかったというニュースがありました。
他にも、6月2日には東京都でビルのトタン屋根が剥がれ落ちるという出来事も。

幸いこれらの事故ではけが人などはなかったようですが、
一軒家に住む人やビルオーナーにとっては他人事ではない事象です。

今回は、強風や台風に備えるためにはどうしたら良いのか、
代表的な屋根材に対する対策などについてご紹介したいと思います。

屋根被害を起こしやすい箇所

強風によって屋根のどの部分に被害が出やすいのは、ケラバや軒先です。
ケラバとは、一般的には雨どいのない方の屋根端です。
軒先とは、雨どいがある方の屋根端です。
※厳密にはもう少し違いがあるのですが分かりやすく説明しております。

どちらも風邪による影響を強く受けやすい場所です。
特にケラバや軒を長めにとっている場合は強い影響を受ける可能性があります。

あなたの家の屋根の形状は?屋根の形状と強風被害の関係

ひとことで「屋根」といっても、実際はいろんな形の屋根があります。
以下に主な屋根の形状をご紹介しますので
まずは、自宅の屋根がどの形状であるかを確認し、
強風被害に遭いやすいかどうかを把握しておきましょう。

切妻屋根

2枚の屋根が寄り添う屋根。
最も一般的で単純な形ですので、屋根といえば初めに想像する方も多いでしょう。

寄棟屋根

4枚の屋根が寄り添う形状です。棟部分が複雑な作りになります。

方形屋根

寄棟の一種で、ピラミッド型になっている屋根です。
※4枚の屋根が、1つの頂点から同じ角度で傾斜しています。

入母屋屋根

上記の『切妻屋根』と『寄棟屋根』が合体した形状で、
和風建築などに用いられることが多いスタイルです。

片流れ屋根

1枚の屋根が斜めにのっている形状。雨が片方に流れます。

陸屋根

傾斜のない屋根です。
屋上をイメージすると分かりやすいでしょう。
風の影響は少ないですが、傾斜がないことによって雨漏りのリスクは高まります。

招き屋根

切妻屋根の片側が長く、もう片方が短い。
耐風性に優れています。

差しかけ屋根

切妻屋根の上部をずらした屋根で、招き屋根と似ています。

越屋根

切妻屋根の中央部分だけが上がったような形状をしています。

バタフライ形屋根

蝶の羽のように、V字になっている屋根です。

のこぎり屋根

工場の屋根などに多く採用されている屋根です。
工場の地図マークを想像すると分かりやすいでしょう。

はかま腰屋根

切妻屋根の妻側を少しだけ傾けて、小さな屋根面をつくった形状の屋根です。


この中で、特に風の影響を受けやすいと言われているのが『片流れ屋根』です。
他にも、『入母屋屋根』『切妻屋根』も影響を受けやすいと言われています。

強風や台風の被害に遭いやすいのは棟部分ですので、
一般的には軒が深い屋根の方が強風によって飛ばされやすく、
棟の面積が少ない方が強風被害に遭いにくいとされています。

屋根材別に強風対策をご紹介します

屋根の形状だけで風の対策が出来るわけではありません。
屋根材によって耐風性や強風対策が異なります。

代表的な3つの屋根材『瓦』『スレート』『ガルバリウム鋼板』についてみていきましょう。

【特徴】
日本家屋に用いられることが多い屋根材です。
屋根材といえば始めに瓦を想像する方も多いでしょう。

瓦は非常に耐久性に優れていますが、重量があります。
通常であればしっかりと施工されていれば良いのですが、
施工が甘かった場合や、想定外の強風時などには瓦が飛散してしまうことがあります。

また、土の上に載せているだけの「土葺き」という工法で設置されている場合も、
強風によって瓦が吹き飛ばされてしまう可能性があります。

【強風対策】
瓦が大きくずれていないかどうかなど、下から見上げて目視確認することも可能ですが
築年数が古い住宅などの場合、土葺きである可能性もあり、
一度しっかり業者に確認してもらう方が良いでしょう。

具体的な対策としては防災瓦という瓦に変更するという手があります。
防災瓦は、瓦同士を噛み合わせ、更にくぎで固定しますので
台風などの災害に強い瓦です。
「瓦の風情を残したい」という方にはおすすめの対策といえます。
ただし、全面葺き替えになるのでコストは高くなります。

防災瓦の他にも、後述のガルバリウム鋼板に変更するという方法もあります。
※ガルバリウム鋼板は、瓦屋根風の加工ができます。

スレート

【特徴】
厚さ約2~5mm程度の屋根材です。
カラー展開が多いため設計がしやすく、
重量も軽いなどの理由で爆発的に人気となり、一気に普及したといわれています。

軽量であるため、飛散時の被害が瓦よりも小さくなる可能性があります。
ただし瓦ほどの耐久性はありませんので、劣化に気をつけなければいけません。
劣化した状態で強風に見舞われると、釘が抜けていしまい棟板金が飛んでいってしまうことがあります。

【強風対策】
定期的なメンテナンスを心がけることが重要です。
10年を目安に塗装を行い、20年を目安に工事(カバー工法や葺き替え工事)を行うようにしましょう。
※建築時期によってはアスベストを含むことがあり、この場合は少し耐用年数がのびることもあります。

ガルバリウム鋼板

【特徴】
安く、軽く、丈夫と三拍子そろっている屋根材で、近年採用されることが増えています。
またデザイン性にも優れていて、スレートのような趣の物から瓦のようなデザインまで自在です。

●軽い…
同じ金属系の屋根なので軽量です。

●安い…
スレート屋根と同じく安価でありながら、日本瓦とも張り合えるほどの強度を誇るといわれています。

●丈夫…
トタンなどと同じ金属系の屋根なのでですが、はるかに耐用年数が長く、寿命は30年程度です。
沿岸地域など塩害が想定される地域では15年、工業都市や田園地域では25年の寿命といわれています。
屋根の下地としっかり固定することで風にも強くなります。

【強風対策】
耐久性を誇る屋根材ですが、メンテナンスは必要です。

耐用年数は30年程度(塩害地域や工業都市などは25年程度)と言われていますが、
下地層が先に傷んできますので、築10年をめどにメンテナンスの必要があるかどうか、
業者によるチェックをしてもらうようにします。
その際に、何かあればしっかりと修繕し、耐風性を維持するようにしましょう。

他にも事前に注意・対策をしておくべき場所

雨どい・雨戸

強風で雨どいや雨戸が飛んでしまわないように予め状態を確認し、
緩みやガタツキがあれば修理しておきましょう。

外壁

外壁に亀裂などがある場合、強い風で雨水が横なぐりになり、
壁から雨水が侵入してしまう可能性があります。

外壁用のコーキングなどで応急対応する場合もありますが、
業者によって広い範囲をしっかりと確認してもらい、適切な処理を行うようにしましょう。

窓ガラス

ガタガタしていたり、ひび割れなどが認められる場合は早めに修繕をしておきましょう。
ガラス飛散防止フィルムを貼っておくと割れた際の飛散を防ぐことができます。
予め強風が予想されている場合、応急的にテープや段ボールなどを貼っておくという方法もあります。

ベランダ

荷物や植木鉢などを置くのは避けましょう。
強い風を受けて、飛んで行ってしまう可能性があります。

ベランダと同じく、物を置いていると飛んでしまう可能性があります。
特に強風時は、面積の広いものは風の影響を受けやすいので
家の中に移動するなど対策を取るようにしましょう。

強風注意報が出る基準。警報じゃなくても危険!

強風注意報が出される基準は地域によって異なりますが、
風速10~13メートルの予想で出される地域が多いようです。

冒頭にお伝えした北海道の事例では、
屋根が飛んだ地点から最も近い観測点で
風速14.4メートルを計測していたとの事です。

つまり、各地の注意報のレベルよりやや強い程度の風でも
飛来事故が発生しているわけです。

「警報じゃなくて注意報でしょ」
と軽く考えることのないようにしましょう。

●強風注意報の発表基準
気象庁→ http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/

防風対策をとって、安心・快適な暮らしを!

こちらのコラムで繰り返しお伝えしているように、
やはり大切なのは定期的なメンテナンスです。

メンテナンスを行うことで今回のテーマである強風対策だけではなく、
雨漏り防止、住宅の劣化抑制を行うことができます。

特に強風被害は自宅だけではすまされません。
瓦などが飛散してしまうと、他人を傷つけてしまう可能性もあるのです。
何かあってからでは遅すぎますので、
この記事をご覧になった方はぜひすぐに対策を取るようにしてください。

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