古い家の地震対策。屋根は葺き替え、ガルバリウムかスレートへ

2017.05.11

今回は、屋根の軽量化による耐震性向上についてご紹介します。

古い家に住んでいる方の多くが、地震への不安を抱いていらっしゃると思います。
旧耐震基準で建てられた家の場合、重たい屋根を載せていると大きな地震に耐えられない可能性があります。
古い住宅では、どのような対策を取るべきなのでしょうか。

いつ建てられた家?どんな屋根材が載ってる?

大きな地震の後、倒壊した家の様子などがテレビに映し出されることがあります。
その際、瓦屋根がまるで建物の骨組みを押しつぶしているかのような映像を目にすることがあります。
そのため「瓦屋根は重たいから地震に弱い」という印象を持っている人が多いようです。

しかし、実際に地震の際に倒壊した建物を調査していくと、そのほとんどが古い建物だということが分かっています。
古い建物ということは、必然的に瓦屋根の住宅の割合も増えます。

また、今よりも耐震基準が厳しくなかった時代に建てられていると考えられます。
実際1981年に、大規模な耐震基準の改正が行われています。
ですから、これ以前に建てられた建物は旧耐震基準の家といえるのです(※1)。

つまり、瓦屋根そのものが問題なわけではありません。
問題は家の建てられた時期と、強度、そしてバランスです。

今より緩い耐震基準で、重たい瓦屋根を載せている古い住宅は、自ずと地震に弱い状態になっているといえます。
地震に備え、何かしらの対策を取るべきといえるでしょう。

当コラムでは屋根の情報を中心にお伝えしますが、もちろん住宅全体の耐震工事を行うべきというのは大前提です。
屋根だけで耐震性を劇的に変えることはできませんので、念頭に入れてお読みください。

※1:1981年に竣工している場合、建築確認がいつ取られているかによって新旧どちらの耐震基準が適用されているかが分かります。この時期に建てた家の場合は必ず確認するようにしてください。

3種の屋根工事、耐震目線で選ぶなら『葺き替え』

では、本題に入ります。
屋根工事には主に次の3種類の施工方法があります。

●塗装工事…既存の屋根に塗装を行う。※メンテナンスの要素が強い
●カバー工法(重ね葺き)…既存の屋根はそのままで、上から新しい屋根材を載せる
●葺き替え…既存の屋根を取り払い、新しい屋根材を設置する

耐震性を向上させる目的で屋根工事をする場合、通常は『葺き替え』を行います。

頭の重い住宅は重心が高くなり、それだけ揺れに弱くなってしまいます。
ですから、屋根が二枚になるカバー工法は耐震性向上という目的には適しません。
塗装工事も、遮音性や遮熱性などを向上させるなどの効果はあっても耐震性の向上を行う事は出来ません。

葺き替え工事であれば、瓦屋根などの重たい屋根材を全て取り払って、軽量の屋根材にすることが可能です。

耐震性向上におすすめ!ガルバリウム&スレートの特徴

先程もお伝えしたように、「瓦屋根は地震に弱い」ということはありません。

しかし実際、瓦屋根は重たいです。
古い住宅の場合特に、重い屋根材より軽い屋根材の方が耐震強度の側面では有利といえますので、葺き替える場合は軽量の屋根材を選ぶようにします。

●ガルバリウム鋼板

軽量の屋根材として最近よく使われるのが『ガルバリウム』と呼ばれる屋根材です。
ガルバリウムは鋼板をメッキで挟んだ形状で、安く・軽く・丈夫、と三拍子そろっていることが特徴です。

金属性の屋根材でありながら、耐用年数が非常に長く、瓦屋根とも張り合えるほどの強度を誇ります。
何よりも非常に軽く、耐震の面で最も重視したい重量の面でも安心して採用できるといえるでしょう。

また、加工のしやすさも魅力の一つです。
横葺き、縦葺き、瓦屋根風などデザインのバラエティーが豊富なので、イメージに沿うものを選びやすいといえるでしょう。

ただし、金属製であるため防音性と断熱性にやや不安を覚える方もいます。
この問題を払拭するためには、表面に天然石のチップを吹付けたタイプのガルバリウム鋼板を利用したり、断熱材を裏打ちするなどの手法を取る必要があります。

この場合は、コスト面でのメリットが少し薄らいでしまうでしょう。
(画像出典:
JFE鋼板株式会社)

●スレート

長く人気のスレート屋根。広く一般的に使われてきた屋根材です。

かつてはアスベストを含ませて強度を出していましたが、現在はアスベストの使用が禁止されているため無石綿スレートが使われます。

軽くて経済的、カラー展開が豊富で加工もしやすいなど、長く市民権を得てきた屋根材ですが、アスベストが含まれないスレートは耐用年数が短く、最近ではガルバリウム鋼板にその座を奪われつつあります。

お気軽にご相談ください

「自宅の耐震性は大丈夫?」「屋根を変えた方が良い?」

など、地震対策でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
日本住宅工事管理協会では、屋根の専門業者のご紹介を行っています。

当協会がご紹介しているのは、協会の会員業者のみ。
会員になるには、厳しい基準をクリアし、指定優良業者の認定を受ける必要があります。
安心して任せることができる業者が、ご自宅の屋根調査と見積もり作成を行ってくれます。

住宅丸ごと診断してほしいという場合も、地域によっては対応できる業者を選定してご紹介することができますのでお気軽にお声掛けください。

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