屋根工事の料金が割増になる場合

2016.10.12

屋根工事の見積もりで知っておいてほしいこと

実は【見積もり項目】は各業者様によって作業の範囲が異なっていることが多く、項目名だけでは判断が出来ずに単純に価格で比較できない場合があります。その為、複数の会社で見積もりを取り、比較しても純粋な比較にならないことも多々あります。

このページでは屋根工事の見積もり項目に出てくる「屋根工事の料金が割増になる場合」についてご説明しますが、一般的に定義されている項目内容であり、当協会が定める内容としてご紹介致します。
その為、全ての業者様に適用できるとは限りませんので、予めご了承をお願い申し上げます。

しかし、当協会では一般的に想定される内容を元に定義を行っておりますので多くの方に当てはまると考えております。項目内容に疑問点などございましたら、お気軽にご連絡頂ければ幸いです。

屋根形状について

屋根には様々な形がありますが、日本で最も多く使われている切妻屋根と寄棟屋についてご説明いたします。

yajirushi_c 切妻屋根
切妻屋根は屋根の原型です。
形としては、屋根の両端を垂直に切り落としたもので、この両端を妻側と呼んでいます。

切妻屋根は、形がシンプルなので施工工事が比較的容易であり、雨漏りがなりにくいという特徴があります。

yajirushi_c 寄棟屋根
切妻屋根と並ぶ代表的な屋根形状で、大棟を中心に4つの屋根面を寄せた形です。
四注とも言います。

屋根の葺き替え工事価格は切妻屋根よりも割高になります。
(割高になる理由は「※屋根材の無駄」参照)

yajirushi_c 入母屋屋根
上が切妻、下が寄棟の形をした屋根の形をしている日本独自の屋根です。

重厚な形をしていることから、寺社建築などに多く見られます。一般住宅では使われることが少なく、屋根面積の小さな家には向いていません。

屋根の形

出典:屋根形状は切妻屋根が一番良いのです! – 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
(http://kawaradendoushi.hatenablog.jp/entry/2014/01/11/095235)

日本の屋根は切妻屋根と寄棟屋根が多いと書きましたが、複雑そうに見える屋根であっても上図のように切妻同士や寄棟同士、または切妻と寄棟を合わせるなどして形づくられている屋根が多く見られます。

複雑な屋根形状になると見栄えは良くなる反面、屋根工事を施工する際には手間がかかり、屋根材の無駄(図1参照)が多く発生したり、棟や谷の部分に使用する板金役物も多く必要となるため、施工費用が高額になってしまいます。

※屋根材の無駄

屋根材の無駄

通常、屋根材は右図のAとBのように重なりますが、重ねない状態で解説致します。

棟や谷部では、屋根材を斜めにカットして使います。カットした残りの部分が半分より大きい場合は他の屋根面で使えますが、半分より小さい場合は廃棄するしかありません。無駄が多く出る分、屋根工事価格が高くなってしまいます。

出典:屋根形状は切妻屋根が一番良いのです!
– 住まいづくりサポーター屋根係の瓦ブログ
(http://kawaradendoushi.hatenablog.jp/entry/2014/01/11/095235)

屋根勾配について

屋根の場合は、勾配という言葉を使い角度で表すことはありません。
100cm行って10cm上がれば1寸勾配、100cm行って20cm上がると2寸勾配になります。

屋根の勾配を角度で表すと下記のような角度になります。

■1寸勾配→ 5.71度  ■2寸勾配→ 11.30度  ■3寸勾配→ 16.69度

■4寸勾配→ 21.80度  ■5寸勾配→ 26.56度  ■6寸勾配→ 30.96度

■7寸勾配→ 34,99度  ■8寸勾配→ 38,65度  ■9寸勾配→ 41.98度

屋根勾配の角度

出典:屋根形状と屋根勾配で変わる工事価格|屋根無料見積.com
(http://yanemitumori.com/type.html)

屋根工事が勾配によって割増しになる理由

屋根の葺き替え工事金額は、屋根勾配の数字が大きくなるほど高くなります。

同じ工事内容でも金額が異なったり、想定以上の金額になったりする理由は、建坪や床面積を基に計算した屋根面積と、実際の屋根面積は違うからです。
建坪や床面積を基に計算した屋根面積では、屋根の勾配による屋根の伸び率が計算されていないのです。

屋根の伸び率は下記のようになります。

■1寸勾配→ 斜辺 1.0049  ■2寸勾配→ 斜辺 1.0198  ■3寸勾配→ 斜辺 1.0440

■4寸勾配→ 斜辺 1.0770  ■5寸勾配→ 斜辺 1.1180  ■6寸勾配→ 斜辺 1.1661

■7寸勾配→ 斜辺 1.2206  ■8寸勾配→ 斜辺 1.2806

例)底辺が4mの場合、屋根勾配が3寸であれば実際の長さは、4×1.0440=4.176mになります。

屋根の伸び率

出典:屋根形状と屋根勾配で変わる工事価格|屋根無料見積.com
(http://yanemitumori.com/type.html)

5寸勾配以上は屋根足場が必要

屋根の傾斜角度が急になればなるほど、人が立っていることが難しい状態になります。

5寸以上の急勾配になると、立っているのも難しく作業が非常に大変です。

そのため、通常の場合は5寸勾配の屋根であれば危険防止のため足場が必要になり、施行に手間も掛かるため、実際にはさらに屋根の葺き替え工事金額がかさんでしまいます。

屋根工事の料金割増しになる場合のまとめ

形状や勾配で費用が「高く」感じてしまうこともありますが、そこには理由があることをお分かりいただけましたでしょうか。

また、既存の屋根材から葺き替えや重ね葺きをする際、新しい屋根材に適した工事が必要なため、その工事内容詳細は工事業者と密に確認し合うことが大切です。

当協会では、これからも工事内容の明瞭性と、お見積もり内容の適正性をしっかり施主様へお伝えしていきます。見積内容のお問合せ等ございましたらお気軽にお申し付けください。

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