見積り用語集|【唐草】について知りたい!-気になる相場など-
2016.08.26
工事見積もりで知っておいてほしいこと
実は見積もり項目というのは各業者によって作業の範囲が異なっていることが多く、項目名だけで判断が出来ない場合、単純に価格で比較が出来ない場合があります。
そのため、複数の会社で見積もりを取り、比較を行っても純粋な比較にならないこと多々あります。
このページでは屋根工事の見積もり項目に出てくる「唐草」「屋根板金唐草」についてご説明しますが、一般的に定義されている項目内容であり日本住宅工事管理協会が定める項目内容になります。
すべての業者に適用できない場合がありますのであらかじめご了承をお願いします。
とはいっても当協会では一般的に考えられている内容を元に定義を行っておりますので、多くの方に当てはまると思っております。
もし項目内容が違うな!と思われましたらお気軽にご連絡いただければと思います。
屋根板金唐草とは
屋根板金唐草は屋根を囲い込む部材のことです。
軒先やケラバなどの外周に設置する部材を指すこともあります。

出典:LIXIL|住まいをご検討の方へ|リフォーム|リフォーム用語集|工法・構造|木造|破風板
(http://www.lixil.co.jp/reform/yougo/kouhou/mokuzou/33.htm)
見積もりに屋根板金唐草と記載されている場合は、唐草部材の場合や唐草の加工の費用として記載されていることがほとんどです。
そのため、「唐草加工」「商品名」が記載されていることもあります。
※商品名は軒先やケラバと記載されます
唐草の相場について
唐草の価格は、見積もり項目の中にどこまでの作業が含まれているのかで費用は大きく異なります。
部材のみの価格が表示されている時と、加工費用・設置費用が含まれている場合がありますので詳しくは設置業者に確認してみてください。
部材価格は商品が様々なので一概には言えませんが下記HPが参考になると思います。
また、既成の部材ではなく屋根材と同じ若しくは同等の材料で職人が板金処理をする場合の費用は、
メートルあたり2000円代から3000円代の場合が多いです。

出典:住まいのお医者さん 株式会社夢空間
(http://www.yume-kuukan.jp/gaisou/gaisou_001.html)
唐草の見積もりが入る工事内容
既存瓦の撤去が見積もりに入るのは下記の場合です。
葺き替え工事(ガルバリウム・スレート)
重ね葺き工事(ガルバリウム・スレート)
屋根修繕工事(ガルバリウム・スレート)
いずれの場合も古い唐草を撤去して新しい唐草を設置する場合に含まれます。
葺き替え工事、重ね葺き工事の場合はまず新しい唐草を設置しますが、修繕の場合新しい唐草を使用しない場合があります。修繕の場合にこの項目があったら気をつけましょう。
唐草で気をつけること
唐草はほとんどの場合、長さを加工して工事を行います。
屋根にあう唐草・あわない唐草があるわけではありませんが、下手な工事を行うと水が浸入する可能性があります。
金属の板から加工して唐草を作る場合は話しが違いますが、軒先やケラバとして販売されているものを使うときはあまり気にする必要はないと思います。
下手な工事かどうかは見ただけではわからない、信頼と実績がある工事会社に依頼をすることが重要になります。
唐草には含まれていないもの
これまでに述べたように、業者によっては「加工」「設置」を含まずに部材のみの価格を記載している場合があります。
加工や設置が含まれない場合は「役物加工」「役物設置」「軒先取り付け」「ケラバ取り付け」など様々な内容で記載がされます。
加工や設置が含まれていないが間違いであるわけではありませんが、一般的には唐草と大きくまとめる場合、
設置・加工までが含まれていることが多いように感じます。
見積もりの中の唐草で気にしなければいけないこと
唐草は一般的に㎡数もしくは数量で見積もりに記載されることが多いです。
見積もり項目の唐草はいろいろな言い方をすることが出来るため、見積もり項目を増やして工事費用を高くすることに向いています。
そのため、唐草が入っている場合は言い方が異なる同じ工事が含まれているかどうかを気にする必要があります。
唐草が見積もり項目に入っていて、更に「軒先」「ケラバ」「役物」などが見積もり項目に含まれている場合は、それぞれが何を意味するのかを確認するようにしましょう。
日本住宅工事管理協会では見積もりについて第三者の立場でアドバイスをさせて頂いておりますので、気になる点などがありましたらお気軽にお問い合わせください。