見積り用語集|ガルバリウム鋼板の下地断熱材について-気になる相場など-

2016.08.19

ガルバリウム鋼板とは

ガルバ断熱ルーフガルテクト

出典:ガルバ断熱ルーフガルテクト 施工例(http://http://www.sanwa-yokohama.co.jp/garutekuto.html)

ガルバリウム鋼板は、一般的なトタンである亜鉛メッキ鋼板と比べると約4倍の防錆性があり、日本瓦の約1/6の軽さです。屋根の重さがそれだけ軽減するため、耐震性にも優れています。

この軽さの理由はずばり材料の厚みです。

ガルバリウム鋼板は、おおよそ0.35mm~0.7mmと非常に薄い材質と言えます。薄くて軽い反面、断熱や防音には不向きです。

真夏の日中などは、屋根は強い直射日光を受け続けるので、表面温度がどんどん上昇していきます。

瓦のような厚い屋根材であれば熱の伝わりはそれほどでもありませんが、ガルバリウム鋼板のような金属系の屋根材を使用した場合は、断熱が必須と言っていいでしょう。

下地断熱材とは

断熱材にも色々ありますが、下地断熱材は屋根の下や、野地板の直下に施工する補助的なものです。断熱ボード、断熱シートなどと呼ばれることが多いです。

熱が伝わる方法は、伝導、対流、放射、の3通りがあります。

以前は屋根裏程度の温度差では、放射によって伝わる熱量はほとんどないと考えられていましたが、実際に計算してみると熱量の半分ぐらいは放射で伝わることが分かり、高い絶縁性能を持つ断熱材も数多く製品化されるようになりました。

絶縁性能は、放射熱の移行を阻止する隔壁の役割を果たし、空気及び蒸気等の完全な隔壁にもなります。しかし、これは伝導熱にはあまり効果を発揮しませんので、対流熱もシート一枚くらいでは補助的な役割しか果たせないと考えられています。

現在の屋根材と断熱性能を確認した上で、どのような断熱材が適しているかをよく検討することが重要です。

下地断熱材の種類・性能・価格等についてご紹介しますので参考にしてみてください。

下地断熱材の相場について

① グラスウール(ロックウール)
グラスウールはガラスの繊維製品を綿状にして紙袋に詰めたもので、天井下地の上に乗せる施工が一昔前には多く行われました。

湿気を調整する機能が無く、結露水や湿気を貯め込むため、天井裏でカビが発生、住宅の寿命を縮める原因となります。屋根断熱、天井断熱ともにつかわれます。

費用相場は、断熱材の性能(厚み)、施工方法に大きく変動しますが平米あたり3,000円から35,000円となります。

② 断熱ボード
断熱ボードは、厚さの種類もいろいろあり、一般的には、垂木の間に入れたりします。値段は断熱材の厚さ、メーカーによって大きく変動します。
グラスウールボードの表面に着色ガラスペーパーを貼ったルーフボード等もこれにあたります。

③ 断熱シート
遮熱シートとも呼ばれます。仕上げ材や野地板の下に施工するもので、アルミフィルムなどが主流です。

④ セルロースファイバー
発泡系の断熱材料を吹付けの方法で施工するもので、木材の繊維が部屋の湿度を一定に保ため、カビ等の心配もなく断熱効果の高い方法です。

下地断熱材の見積が入る工事内容

① 金属屋根への葺き替え工事
② ガルバリウム鋼板のカバー工法

ガルバリウム鋼板 施工例

出典:横暖ルーフ ガルバリウム鋼板 施工例(http://www.sanwa-yokohama.co.jp/yokodanru-fu.html)

下地断熱材の施工時に気をつけること

下地断熱材は前述した通り、薄いボードやシートがほとんどです。
仕上げ材の下に施工するため、断熱効果としてはさほど高くありません。

かと言って、本格的な断熱材を屋根の中に施工するとなると、屋根の構造が変わってしまうケースもあります。30mm~50mmの断熱材を施工すると、屋根の高さが変わるため、雨樋の全架替になりコストが上がってしまいます。

リフォームで本格的な断熱材の追加をほとんどやらないのはそのためです。

業者によっては、さほど効果の無い断熱シートをさも高性能かのように勧めてきたりもするので、製品の性能には注意が必要です。

メーカー・商品名をしっかり聞いておいて、性能や価格についてはきちんと確認しましょう。

スタイロエース

出典:屋根断熱(http://yes-net.ddo.jp/myhome/page/20.html)

下地断熱材には含まれないもの

yajirushi_c 屋根材料での断熱

断熱材付きのガルバリウム鋼板は、その名の通り断熱材が最初から付いているガルバリウム鋼板のことです。

アイジー工業のガルバ断熱ルーフ『ガルテクト』などがその一例で、表面材はガルバリウム鋼板、しん材にポリイソシアヌレートフォームを使用し、裏面材にはアルミライナー紙が貼られています。

yajirushi_c 遮熱性塗料での断熱

もともと屋根材に断熱塗料を塗ってあるものもあり、「遮熱性フッ素塗装加工済」とある材質はこれにあたります。

効果の程は本格的な断熱材ではないので、補助的な効果しか期待できませんが、施工は楽なので施工費用は安価になります。

yajirushi_c 天井断熱

天井材の上に断熱材を敷き詰める方法で、前述したグラスウールは天井断熱にあたる場合もあります。天井断熱は天井面積分だけを断熱すればよいので、面積も小さく平面なので、施工が楽で工事費も経済的です。

また予算があれば、断熱材を厚くして断熱性能を高めることも出来ます。

下地断熱材作業時の注意点

下地断熱材に限りませんが、ガルバリウム鋼板屋根の施工には熟練の職人が必要です。

ガルバリウム鋼板は錆びにくい屋根ではありますが、錆びていなくても他の金属と接触することで劣化してしまう現象=電食(異種金属接触腐食)が起こる可能性があります。

これは施工業者の知識不足や、施工時の不注意・力不足が原因です。

他の金属と接触させないよう気をつけたり、湿気を逃がす工夫も必要なため、ガルバリウム鋼板の経験が豊富な施工業者に任せることが重要です。

見積りの中の下地断熱材で気にしなければいけないこと

工事費用の見積の中で、下地断熱材についてのお問合せの多くは、

「Aという業者の見積項目にはあるけど、Bという業者の見積項目には無い」

というものです。

ここで「Aは不要な見積項目を入れてるの?」「Bはちゃんと見積してくれたのかな?」と不安に感じてしまうのはまだ早いです。

前述のように、ガルバリウム鋼板の断熱方法については、いくつかの種類があります。

Aという業者は下地断熱材を屋根材とは別に見積したのに対し、
Bという業者は断熱材付きの屋根材を選択しただけかもしれません。

その場合、Aの業者の見積りした屋根材より、Bの業者の屋根材の方が割高かもしれません。

このように、屋根材の種類や性能について詳しく説明してもらい、どういう理由で項目に違いが出たのかを焦らずしっかり把握していきましょう。

屋根の葺き替えにガルバリウム鋼板を選択する方も増え、コスト的に有利なカバー工法の材料としても多く採用されています。

しかし訪問販売などで屋根の葺き替えや修復を提案されたら、とりあえず見積項目を詳しくチェックし、1つずつ説明してもらってからお話を進めていくのが大切です。

ガルバリウム鋼板は、専門の業者さんにお願いするのがベストなので、経験豊富な職人さんが担当してくれるのかどうかも併せて確認するといいでしょう。

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